
今日は、ダーニングを覚えようね。
中心をまとめる時にも使ったから、あまり説明はいらないと思うけど・・・

うん。互い違いになるようにすればいいんだよね。
ダーニング・ステッチ
正式名称は?
このかがり方、様々な呼び方がされています。
- ダーニング(・ステッチ)
- 織かがり
- 織刺し
- わらじかがり
- ぞうりかがり
が、前面にかがるのか、折り返し地点を変化させながらかがるのか、などの条件が違っていたりするだけで、どれも基本は同じ。
なので、あとりえ游心では『ダーニング』で通していこうと思います。
※ もし、違う名称の方が馴染みがあるようなら、心の中でそちらの名称で読み替えながら見ていってくださいね。
ちなみに、英語では『Weaving』と表記されることが多いようです。
かがり方
かがる時の単位(本数)
一つのピンには、2本の糸がかかっています。
多くの本では、この2本の糸をセットにして1本の糸のように扱い、説明しているように受け取れるような表記がされていますが、実はそうではありません。1セット(1本)として扱った方が説明がしやすため、そのように書かれているだけです。
デザインによっては、バラバラですくったりすることもありますし、ペアの相手が変わることもあります。
今後、少し複雑なデザインのものを作る時には必要になってくる知識なので、頭の片隅に記憶しておくといいですよ。
How to…?
中心のまとめ方(4)で、基本のかがり方は説明済み、と思っているのですが・・・一応、もう一度、説明をしておきましょう。
ダーニングは、段ごとに針が互い違いに通るようにかがっていきます。つまり、奇数段でピンの糸を下を通したら、偶数段では上を通るようにします。
下の図を見てください。
中心をまとめた糸をそのまま使って、上の3つのピンにかかっている糸にダーニングをしていきます。
1段目:水色の線
針は、1のピンの糸と3のピンの糸は上を、2のピンの糸は下を通します。
2段目:オレンジの線
針は、1のピンの糸と3のピンの糸の下、2のピンの糸の上を通します。
3段目:黄緑の線
針は、1のピンの糸と3のピンの糸は上、2のピンの糸は下を通します。
4段目以降はわかりますよね?
綺麗に仕上げるコツ
ダーニングの説明を聞くと、なんかとんでもなく難しいような気がしますが、実際に手を動かしてみると、思ったほど難しくないことに気づきます。
が、綺麗に仕上げるには、ちょっとしたコツがあります。
コツ1:折り返し地点の糸の引き方
上の例でいくと、1段目が終わった後、3のピンのところで折り返します。この時、3のピンの糸の左側で糸が緩んだりしないようにしなければいけません。が、同時に、3のピンの糸が右にずれてしまうほど強く引っ張ってもいけません。
どのくらいの強さが最適か、は、図案のデザインにもよるので、何とも言い難いところはあるのですが、少なくとも、1段目、3段目、5段目・・・と折り返すたびに糸の状態が違っているようではダメです。同じテンションで折り返せるように努めてください。
コツ2:段の目を詰める
この表現がいいのかどうか・・・、
普通に、1段、2段、3段・・・とかがっていくだけだと、段と段の間がゆったりとしたというか、ふんわりというか、何となくだらけたような感じになってしまいます。
が、ダーニングは布地のようにカッチリと目が詰まったような感じに仕上げるのが理想です。
なので、針を通した時、すぐに抜かずに、針を機織りの筬(おさ)に見立てて、トントンします。少なくとも2段ごと、出来れば毎段そのようにすると綺麗に仕上げることが出来ます。
カッチリと仕上げようと、針や糸を横方向に強く引っ張りたくなりますが、そのようにしても効果はほぼゼロ。というより、「コツ1」で触れた折り返しのところが汚くなってしまいますから、絶対にやらないようにしてくださいね。
この2つのコツをマスターできれば、そこそこのかがり方が出来ると思いますが・・・
あとがき
慣れるまでは、これで大丈夫? と不安でたまらないかもしれませんが、大丈夫。本人が思っているほど、製作途中のアラは他人様は気づかないものですから・・・
自信をもって、トライしてみてください。