
糸端が、チロチロ出ているのが気になるよぉ。

糸始末してないからね。でも、クンストレースの時みたいに、綺麗にはできないかも・・・・

えええええええーーーーーーっ!
テネリーフレースの糸始末
テネリーフレースの糸始末は、どのようなかがりをしたかによって変わってきます。
具体的に見ていきましょう。
ピンにかけた糸の「最初」と「最後」
中心に空間を作らずに、ダーニングをした場合は、簡単です。
「掛け始めの糸」と「掛け終わりの糸」を中心のダーニングの中に縫い込みます。
多くの場合、ダーニングにも同じ糸を使用しているでしょうから、ダーニングの糸運びと同じように、上下上下・・・と入れていけば、目立つことはまずありません。
しかも、中心のダーニングは固めにかがってあるはずなので、抜け出てくる心配もありませんから、(大きさもありますが)1㎝程度縫い込んでいけば大丈夫でしょう。
もし、違う色の糸で中心のダーニングをしていたら、注意が必要になりますが、ピンにかかっている糸が見えているところに沿わせて、縫い込んでいけば大事はないと思います。
ただ、縫い込み終わってから糸を切る時は、裏で糸を切るということを忘れないようにしてくださいね。
ダーニングの糸
これは、中心のダーニングではなく、かがりとしてのダーニングのことを言っています。
ダーニングは、糸の引きの強さ(ピンにかけた糸を見えるようにするかどうかの違い)によって、2種類の様相を呈します。
左のようなダーニングをした場合は、ダーニングの糸の中に始末したい糸を入れます。つまり、ピンにかかっている糸(グレーの糸)のようにかがりの中に入ることになります。
一方、右のような布地のようにダーニングをした場合は、ダーニングをした糸(オレンジの糸)のように入れていきます。もう一度ダーニングをしているような感じに始末したい糸を入れていきます。
いずれの場合も、ダーニングの一部のような感じに始末をできるので、切る時に気をつければ(裏で切る!)、目立つことはありません。
丸かがり・ドットの糸
丸かがり・ドットは、糸の運び方がダーニングと基本的には変わりません。ですから、かがりの中に始末したい糸を入れることになります。
でも、ダーニングと違って円形なので、かがりを、再現するように(もう一度かがるように)入れると、入れた円(半円)だけが大きくなってしまうので、ところどころつまむような感じで入れていきます。ただ、飛んだ時にわたる糸が目立たないように気をつけてくださいね。
ノット・千鳥かがり・クロージング
困るのは、この3つ。
- ノット
- 千鳥かがり
- クロージング
です。これらは、かがった糸が数本まとまっているところがなく、隠すところがありません。
だからと言って、そのままにしておけば、糸端がブラブラしているのが丸見えです。
どうするのか・・・というと、割り切るしかありません!
つまり、糸始末をしたところは、糸は2本並列させます。(下図参照)
他の部分は、糸が1本しかないのに、始末した部分だけが2本になる。しかも、糸端を切った部分がプラプラとしてしまう。
という、ちょっと美しくない状況になってしまいますが、諦めるしかありません。
デザインによっては、近くにダーニングなどの糸を隠せるようなかがりがある場合があります。この場合も、一部だけ糸が2本になってしまうことは避けようがありませんが、切った糸端がプラプラしないようにダーニングの中に隠すことなら出来ます。
出来るだけ、糸がブラつかないように糸始末をしましょう。
テネリーフレースが全盛だったころには難しかったのですが、現在の私たちは、ボンドというものを手軽に手に入れることが出来ます。この便利な材料を是非、活用してください。
ノット等の糸始末で、二重にしたところにつけたり、切りっぱなしになってしまっているところにつけたりして使ってください。
でも、使いすぎて、レース本来のしなやかさが損なわれないようにも気をつけてくださいね。
あとがき
いかがでしたか?
ひつじのまーこが、テネリーフレースをあまり好きではないのは、「糸始末」が綺麗にできないからというのも、一因です。ご理解いただけましたか?
どこに始末したのかわからないようにしたいのに、どんなに頑張っても、わかってしまう!
ひつじのまーこにとっては・・・、ストレスです!