糸を掛けるときの『ゆとり』の量

クロージング 基礎知識(テネリーフレース)
まーこ
まーこ

前回、言い忘れちゃったんだけど、糸を掛けるときに『ゆとり』を持たせてかけてね。

ホアン
ホアン

『ゆとり』?

どのくらい?

 

『ゆとり』の量の目安

前回、「糸を掛ける順番」について説明した時に、言い忘れてしまったのですが、かがる時に突っ張ってしまわないように、糸は『ゆとり』を持たせてかけます

どのようなかがりをするのかによって、必要な『ゆとり』の量が変わってくるので、目安量を書いてみますね。

※ 聞いたことのないようなかがりの名前が出てきますが、そんな名前のかがり方があるのかなぁ、ぐらいの感覚で読み飛ばしてください。今後、かがり方の説明もしていきますから、その時になればわかってくると思います。

主にダーニングで、他にはノットだけがある場合

例えば、このようなデザインの時。

テネリーフーサンプル

ダーニングは、ほとんどゆるみを必要としません。

ノットは、どの糸を束ねるかにもよりますが、多少のゆるみを必要とするだけです。

ですから、このようなデザインの時、ひつじのまーこは渡し終わった時に少し糸が緩んでいるなぁ、と思える程度の『ゆるみ』を持たせます。花あみルームのように中心が空洞の道具を使っていれば、中心を押すと2㎜ほど沈む感じの『ゆるみ』です。

ノットが中心のデザインの場合

例えば、こんなデザインです。

テネリーフーモチーフ2

ノットを多用するデザインの場合、糸を数本ずつ束ねて結ぶを繰り返します。そして、その束ねる本数や、組み合わせ方を変えることで、変化を作り出すため、糸は輪郭に向かってジグザグに進んでいきます。

そのため、ダーニングが中心のデザインに比べると、糸が斜めになっている部分が増えるため、より長さが必要になります。

具体的にどのくらい、というのは、モチーフの大きさや、デザインによって変わりますが、上手に扱わないと、ピンから外れてしまうかも、と心配になるくらいの『ゆるみ』を入れておいたほうが安心です

クロージングが入っている場合

クロージングとは、次のようなかがり方です。

クロージング

横の糸をクロスさせ、順番を変えるようなかがり方です。

具体的なやり方は後日説明しますが、このクロージングは、半端ない『ゆるみ』を必要とします。しかも、中心に近いところでやるか、端に近いところでやるかによっても必要量は変わってきます。

ですから、これを正確に見積もるのはとても難しいです。

しかも、例え、必要な長さを正確に見積もることが出来ても、その量が多いので、中心をまとめている間にピンから外れてしまったなんて悲劇も起こります。

なので、このような場合は、ピンを差しなおすことを前提に糸を渡します

円を2重または3重に描いておき、かがるに従って内側へとピンを移動させていきます。
   クロージング用型紙

ただ、このようにピンを移動させる場合の問題は、出来上がりの正確なサイズが分からないこと、です。

もちろん、数学に強い方がきちんと計算をして必要な長さを割り出せば、どのくらいピンを移動させれば良いか事前にはじき出すことができるでしょうが、ひつじのまーこにはできません。

なので、1枚目を完成させるまではドキドキもの。上の図のように、内側の円を描いていたとしても、その円周上にピンをさせることは稀で、二つ目の円よりも2㎜ほど内側、といったルールを決めて目分量で差していました。


あとがき

テキストには、『ゆるみを見積もって、糸を渡す』と簡単に書かれていますが、簡単にはいかないですよね?

手芸のようなものは経験が物を言います。渡した糸が緩んだり、つれたり…、こんなことを繰り返しているうちに、自分流の見積もり方ができるようになっていきます。

今回はひつじのまーこ流の見積もり方を紹介しましたが、皆さんも同じような量でうまくいくとは限りません。ですから、初心者さんは、最初にピンを立てたところにこだわらない、という姿勢が大事かもしれません。

渡した糸がつれないようにするために、最初にピンを立てたところから、どのくらい内側にピンを移動させたか、というデータを積み上げることで、緩みを入れる自分なりのルールが確立すると思います。

それまでは、思った大きさのモチーフにならなくてストレスがたまると思いますが、頑張って!