クロージング

クロージング左へ 基礎知識(テネリーフレース)
ホアン
ホアン

『クロージング』って、糸始末か何かなの?

まーこ
まーこ

かがり方の一種だよ。

クロスするから、クロージング

ホアン
ホアン

それ言うなら、「クロッシング」じゃないの?

 

 

クロージングのやり方

ホアンじゃないけど、このネーミングには少々不満があるんだよなぁ。

でも、テキストにはそのように書かれているから、この名前で覚えてください。

名称について

㈶日本編物検定協会のテキストでは、『クロージング(波かがり)』となっています。

㈶日本手芸普及協会のテキストでは、『ツイスト、またはクロージングかがり(Twist or Crossing)

と書かれています。

かがり方の説明を見る限り、同じかがり方だと思われるので、ここでは中間を取って『クロージング』と呼んでいこうと思います。

かがり方

かがる時の単位(本数)

規定はありません。

というより、この単位を1本にするか、2本、3本、4本・・・にするかによって、出来上がったかがりの印象が変わるので、それぞれの求めているデザインによって、決めるというのが正解だと思います。

 

ちなみに、1本単位でクロージングをする時はそれほど問題ではありませんが、2本以上の単位でクロージングをすると、ピンにかけている糸が攣ります。ピンの位置を変えずに凌ぐことは、難しいと思いますから、ピンを内側に移動させる覚悟でかがってくださいね。

How to…?

クロージングとありますが、本来はCrossing。隣同士の糸(束)をクロスさせるかがりです。

 

準備作業として、クロージングをしたい部分の上下にノットを結びます。

※ ノットは、ピンにかかっている糸1本ごとに施してもいいですし、隣り合う2本をまとめるように結んでも構いませんが、初心者のうちは、上下とも同じ糸を結びます。(下図参照)

クロージング準備

 

準備が出来たら、作りはじめましょう。

テキスト(『手芸テキスト レースコース 改訂版:日本ヴォーグ社』)には、

1本とばして針を入れ、とばした針(注:「糸」の誤植と思われます)をすくって先に出して糸を引きます。

と書かれています。

ひつじのまーこ自作の図をご覧ください。(テキストの図では準備作業の際にピンの糸を1本ずつ結んでいますが、自作の図では2本ずつで結んだ形にしてあります)

クロージング右へ

『1本とばして針を入れ』とは、図の赤い矢印の動きです。

『とばした針(糸?)をすくって先に出して』とは、ピンクの矢印の動きをさしています。

赤い矢印からピンクの矢印のように針を動かすと、隣り合う2本が交差します。かがっている糸(黄色の糸)が真っ直ぐになるように引くと、図の左側のような形になります。

 

このクロージングは、反対の方向に進むことも出来ます。

クロージング左へ

㈶日本編物検定協会のテキストでは、こちらの方向に進む図が描かれています。

もちろん、やり方は同じです。

特徴

このかがり方は、実際に手を動かしてみるととっても簡単です。

が、心許ない1本の糸(黄色の糸)でピンの糸を強引にクロスさせているだけで、どこも結んでいないので、少々心許ないかがり方になります。

ピンでクロスさせる糸を張っているときはいいのですが、ピンから外すとクロスさせている糸がハリを保てずに緩み、それに伴ってクロージングをした糸(黄色の糸)もゆるみます。

ですから、実際にこのかがりを使う時は、モチーフのハリをキープできる様、モチーフを布に縫い付けるなどの工夫をした方が、このかがりの良さを生かせると思います。

 


あとがき

今回は、1本ずつクロスさせる形で紹介しましたが、数本をクロスさせると、このかがりの美しさを実感します。

もちろん、特徴の項目で述べたように、不安定さがより増してしまいますから何らかの対策が必要にはなりますけど・・・