中心のまとめ方(1)

中心の十字 基礎知識(テネリーフレース)
まーこ
まーこ

一番、複雑なのから覚えようね💛

ホアン
ホアン

えーーーーっ!

簡単なの一つだけ、覚えればいいよぉ!

『(財)日本編物検定協会』流、まとめ方

今日は、説明が一番難しそうな、『財団法人日本編物検定協会』がテキストに載せている「まとめ方」をお教えします。

現物があっても、一度では覚えてもらい難い方法なので、うまく説明できるか自信はありませんが・・・

 


1.かけ始めの糸を針に通します。

15cmほど残して休ませておいた糸端を、針に通します。この時使用する針は、スエーデン刺繍用の針のように先が丸くて、反っていて、少し長めのものがお勧めです。

※ 掛け終わりの糸は、邪魔にならないように、9と11の間に休ませておきます。11と2の間でも構いませんが、掛け始めの糸の右側に置くようにしておきましょう。

まとめの開始前

2.対角線上のスペース12と1の間)に針を入れ、糸端があったところ(2と11の間)にもう一度出します。

まとめ第一段階

通し終わったら、中心をまとめるように引き締めます。が、不安定な状態なので、上下左右いずれの方向にも移動してしまいます。型紙の中心点に留まるように、力を加減しながら引き締めてください。

 

3.もう一度、対角線上のスペース(12と1の間)に針を入れ、今度は90度のスペース(5と7の間)に出します。

まとめ第二段階

通し終わったら、糸をきちんと引き締めましょう。多少、上下左右に動きますが、この前の段階で引き締めたときほどは動かないはずです。もし、中心の位置がずれているようなら、この時にきちんと直しておきましょう。

※ 90度のスペースは、図では5と7の間になっていますが、ピンの数が変われば、5と7の間ではなくなります。例えば、ピンが24本の時は11と13の間、36本の時は17と19の間になります。

 

4.「3」で出したスペースの対角線上のスペース(8と6の間)に針を入れれ、「3」で出したところと同じところ(5と7の間)に出します。

まとめ第三段階

針を通し終わって、糸をきちんと引き締めると、中心部分に十字が出来ていることを確認できます。もし、十字の形がいびつになっていたら、針を入れるスペースを間違えたか、糸の引き締め方が良くないためです。確認して、直すべきところは直しておきましょう。

 

5.「4」で入れたスペース(8と6の間)にもう一度入れ、今度は、最初に糸端のあったところ(2と11の間)に出します。

まとめ第四段階

中心のまとめの最終段階です。ここまでくると、中心の位置も安定し、放射線状に伸びている糸もまとまってきているので、針を入れるところや出すところに悩むことはなくなると思います。

この段階が終わると、次の図のように、中心に糸が十字にわたっていることを確認できると思います。紫の線(「2」)とピンクの線(「3」)が、黄緑の線(「4」)と深緑の線(「5」)と十字に交わっているはずです。もしそのようになっていなければ、いずれかの段階で間違えてしまったと思われます。解いて、やり直してみてください。

中心の十字

 

6.最初に休ませておいた掛け終わりの糸と、「5」で出した糸をこま結びにします。

ちなみに、かがりが完成するまでは見ることが出来ませんが、表から見ても十字を確認することが出来ます。表側の十字は紫の線(「2」)と黄緑の線(「4」)だけで作られます。

表から見た十字

 


あとがき

以上で、『財団法人日本編物検定協会』流の中心のまとめは終わりです。

この後、ダーニングをしていきますが、それについてはまた後日説明いたします。