
わーい! 出来た、出来たぁ!

よく頑張ったね。
じゃあ、仕上げをしようか。

こんなに綺麗に出来たのに、まだやることあるのォ?
タティングレース作品の仕上げをしよう
タティングシャトルで作った作品は、クンストレースの作品とは異なり、仕上げ作業をしなくても、鑑賞に堪えられるような状態に出来上がります。でも、仕上げ作業をした方が、より、美しさを感じられるようになるので、是非、行ってください。
用意するもの
絶対に必要なのは、アイロンです。
できれば、スチーム式のもの。なければ、霧吹きを一緒のご用意ください。
そして、当然ですが、アイロン台もいります。大きさは、作品全体を乗せることが出来るものが理想ですが、ストールのような大きい作品を作った時は作品全体を乗せることのできるアイロン台を用意するのは無理なので、絶対ではありません。手持ちのアイロン台をご用意ください。
クンストレースの時のように作品を台に固定するためのピンは必須ではありません。なくても、充分、仕上げ作業はできますから、上記二つをご用意ください。
仕上げ方
1.まず、作品の表側がアイロン台に接するように置きます。もし、ピコットが折れ曲がっていたら、きちんと直しておいてください。(どうしても直らないようなら、ピンを使用してでも直しておきましょう)
この時、置いた形に作品が仕上がります。気になるところはこの段階で全てクリアにしておいてくださいね。
同時に、アイロンを使用した糸に対応した温度まで温めます。
また、もし、使用している糸がアイロンの熱でテカったりするなどの心配のあるものの時は、あて布を用意して使用するようにしてください。
2.アイロンを少し浮かせるようにして、かけます。この時、スチームを使えるのであれば、スチームを使用してください。(アイロンの機種によっては中温・低温ではスチームが使えない場合があります。その際は、アイロンをかける前に、霧吹きで作品に湿り気を与えておきましょう)
芯糸に絡んだ糸が特定の位置で折れ曲がったようになってしまい、機械で作ったかのような平べったい作品になってしまいます。せっかく時間を掛けて手で作ったのですから、手作りの柔らかさを損なわないように仕上げ作業をしましょう。
3.そのまま、半日から1日、放置する。
温かい状態のうちに触ってしまうと、アイロンをかけた意味がなくなってしまいます。じっと、我慢の子、をしてくださいね。
以上で、仕上げ作業は終了です。
クンストレースの時にも書きましたが、仕上げの糊は、すぐに使用する場合以外は使わないようにしてください。クローゼットにしまう場合は、この糊が原因で黄色いしみが出来てしまうので、使用禁止です。
あとがき
素敵な作品が出来ましたか?
ひつじのまーこのように、チェインなどに反りが出ていたとしても、この仕上げ作業(アイロンかけ)をすれば直ります。(よく見ると、多少はふくらみが残ってしまいますが、見苦しくはないのでOKでしょう)
作品制作で気力を使い果たした、と言って面倒がらずに、この作業までが制作工程だと思って、もう一息頑張ってみてくださいね。