
リングも、チェインもそれぞれ作れるようになったけど・・・、両方が入っている作品はどうやって作ったらいいの?

難しい言葉で言うと、『リヴァースワーク』をすればいいんだよ。

『リヴィ、ヴァ・・???』
リング↔チェイン
ひつじのまーこは、日本手芸普及協会でレース関連の資格を取ったのですが、タティングレースに関しては主に、聖光院有彩先生の書籍を参考に勉強をしたので、用語の使い方が協会とは違っています。
今日、紹介する『リヴァースワーク』という言葉も、協会では『Turn Work』という言葉を使っていますが、内容は同じです。
リングとチェイン
タティングレースは、どれほど複雑な作品でも、基本はリングとチェイン(ブリッジ)で出来ています。
リングを1個以上作った後に、チェインを作り、再びリングを作るという行為をピコットつなぎをしながら繰り返すことで、得も言われぬ華麗な模様を描き出すのです。
リングとチェインの違いは、
リングはシャトルから出ている糸だけで作るのに対し、
チェインはシャトルの糸を芯糸にして、これに玉の糸を絡めて作る
ところです。
このため、シャトルの糸と玉の糸とが交差しないように作るためにこの『リヴァースワーク』という方法が用いられるようになりました。
※ 上級者になると、糸始末の回数を減ラスなどの目的で、あえて交差させるというテクニックが用いられることもありますが、今は触れないでおきます。
リヴァースワークのやり方
立派な名前が付いている割に、やり方はとても簡単です。
リングからチェインに移る時、あるいはチェインからリングに移る時、天地をひっくり返すだけです。

リヴァースワークの直前

上下を逆にしている途中

リヴァースワーク後
手に持っている編地を手前に倒してきてもいいですし、向こう側に倒しても構いません。
注意すべき点は、上下を返した後に、糸が絡まないようにすることだけです。
そもそも、糸が絡まないように『リヴァースワーク』をしているのですから当然の配慮ですよね。
編地の天地を返したら、編地などに絡まないように糸を左手にかけて、次の動作を始めてください。この一連の動きは、文字や画像で見るよりも、実際に手を動かした方がわかりやすいと思いますから、是非とも、ご自分で確認してみてください。
あとがき
リングからチェイン、チェインからリング・・・
タティングレースで欠かせない動作について簡単に説明しました。
この行為自体は難しくはないのですが、このリヴァースワークをした結果、表と裏の問題が出てきます。
ジレンマのような表裏の問題については、次回詳しく説明いたします。