
5つ目のリングの最後、どうやって1つ目のリングとつなぐの?
頑張っても、ピコットが左手の糸の上に乗らないよォ!

まだ、教えてないけど、もう一つのやり方があるんだよ。

最初に教えてくれればいいじゃん!

そうすると、混乱してできなくなるくせに・・・
ピコットつなぎ(2)
前回紹介した方法では、ピコットつなぎが出来ない場合があります。
つなぎたいピコットが右に来ていて、作ろうとしているスペースが狭く、閉じているときです。具体的には、リングだけで作られている円形モチーフの最後のリングを最初のリングにつなぐ時です。
このような時は、今から紹介する方法で、つないでください。
「ピコットつなぎ(2)」のやり方
1.最初のリングを裏返して、左手の糸の近くに持ってきます
写真の矢印のように、リングを下から手前に持ち上げるようにして裏返して、左手の糸の近くまで持ってきます。
2.つなぎたいピコットに、向こう側からかぎ針を刺します
感覚的には、かぎ針を自分に突き刺すような感じです。先端恐怖症の人には、ちょっとハードルの高さを感じる作業かもしれません。
3.かぎ針をまわします
かぎ針の先端を上に向けて、さらに向こう側に倒すようにしてかぎ針をまわします。持ち手部分は手前側に引っ張るような感じになります。
ピコットを中心に、かぎ針が半回転します。
4.左手の糸をかぎ針ですくい、ピコットから引き出します
ピコットがねじれていますが、作業自体は、通常のピコットつなぎの時と同じです。
5.引き出した輪に、シャトルを通す
これも、通常のピコットつなぎと同じ作業です。
シャトルを引き出した後、「左手の糸を引いて、他の目と同じ大きさになるようにする」というのも、同じです。
6.「裏の半目」を作り、ピコットつなぎ終了
これも、通常のピコットつなぎと同じ作業です。
確認する
1~3までの工程以外は、通常のピコットつなぎと同様です。
が、最初のリングを裏返したり、かぎ針をまわしたりして、つなぐ部分を強引にねじってつないでいるため、慣れるまでは、思わないところでミスをしている可能性があります。ですから、確認作業が必須なのですが・・・
残念ながら、正しくピコットつなぎが出来たかどうか、すぐに確認できません。
リングを完成させてから確認するのが普通ですが、リングを引き締めてしまうと失敗した時に、このリングをほどくのがまた一苦労・・・
なので、(あとで紹介する動画では、糸を引き締めてから確認していますが、)初心者のうちは、リングの最後の目まで作って、糸を引き締める前に確認するといいかもしれません。
確認してみて、他のピコットつなぎと同じように、2本の糸が平行に渡っていれば、ピコットつなぎ成功です。
2本の糸がクロスしていたら、1~3の工程で、ミスをしていると思われるので、解いてもう一度やり直しましょう。
以上の説明を、動画にしてみました。
かぎ針の動きなどを確認するのに使ってみてください。
あとがき
これで、梅のモチーフが完成です。
順番的には、チェインとリングを続けて作る方法を紹介すべきですが、先に糸始末について説明していこうと思っています。
そうしないと、せっかく作った梅のモチーフが締まりのない形で、忘れ去られそうなので・・・・