今は、少し下火なのかもしれませんが、タティングレースは流行ったことがあるので、全く知らない、という人は少ないかもしれません。
中には、作ってみたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。でも、意外に説明できなかったりするので、ちょっとまとめてみました。
タティングレースとは
タティングレースとは、芯糸に結び目を作っていくレースです。多くが、シャトルと呼ばれる器具を使って作られます。
タティングレースの始まり
二つの説があります。
- 15~16世紀に英国で始まった。
- 19世紀後半にアイルランド近海のエメラルド島で始まった。
どちらが正しいかについて、ひつじのまーこは全く興味がないので、追及は致しません。興味のある方はご自身でどうぞ。
日本に伝わったのは、明治以降だそうで、大流行した時もあったようです。
タティングレースの種類
タティングレースは、1種類しかないと思い込んでいませんか? もし、そうだとしたら、洋書を買う時に失敗してしまうかもしれませんよ。(ちなみに、ひつじのまーこ、失敗しました..)
なので、タティングとついているレースについて、ちょっとだけ説明をしておきましょう。
シャトルで作る:タティングレース
ネットで検索するとたくさん出てくる、舟形のシャトルを使って作るレースです。
英国で大流行した時は、貴族の女性たちがこのシャトルを手に肖像画を描いてもらうのも流行ったので、タティングレースは貴婦人のレースともいわれるんです。
高嶋タティング
タティングレースが難しくてできない人のために、高嶋寿子さんがより簡単にできるように考案されたものです。
シャトルではなく、高嶋針と言われる棒の先がかぎ状になった20cmほどの針を使って作ります。
糸を巻かずにできるので、太い糸で作るのに向いています。また、シャトルで作るよりふんわりとした結び目になるので、毛糸などで作ることもできます。
ひつじのまーこは習ったことがないのですが、興味のある方は、高嶋タティングで検索すると、教室などがヒットすると思います。
ケルティック・タティング
海外でメジャーなのかなぁ? Celtic Tattingという名称で、様々な書籍や動画が紹介されています。
動画などを見ると、作り方はシャトルで作るタティングレースと変わらないのですが、シャトルが舟形じゃない! もっと細長い感じで、プラスチック感満載という感じです。
でも、シャトルと比べると細長いため、作ったリングの間を通すこともできちゃうので、知恵の輪のような作品を作ることだってできちゃいます。
ちなみに、ひつじのまーこがした失敗は、このタティングの洋書を買ってしまったことです。普通のシャトルで作るのは、本当に大変だった….。頭をフル活用してしまった。…そう、意地になって作ったのさ…ハハッ。
あとがき
最後に取り上げたケルティック・タティング。
ケルティック(ケルト的)という名称にあるように、ケルト、すなわち、アイルランドのタティングというわけですよね。
気づきましたか? タティングレースの始まりのところで触れた、二つの説。アイルランドと英国。それぞれの場所で親しまれたものが、今でも変わらず親しまれているんですね。