
クンストレースって嫌い!

いきなり、どうしたの?

円形のドイリーを作ろうとしてるのに、作り目を3本の棒針に分けるときに、すぐ目が落ちちゃう!
かと思うと、落ちないで編めたのに、ねじれちゃうんだもん! もういや!!!!!

ホアン、そんなに興奮しないで・・・。
ホアンでなくても、クンストレースを始めた方は、必ず一度はこの気持ちを味わったことがあるはず。
かくゆう、ひつじのまーこも同じような気持ちになったことがあります。が、今は、全くこのようなストレスを感じることなく編み始めることが出来るようになりました。
慣れたから? だけではありません。ちょっとした裏技(というほどでもないか・・・)を使っているからです。
今回は、この裏技(?)をご紹介いたしましょう。
※ この記事は、以前、別のサイトでブログを書いていた時の記事を編集したものです。
円形ドイリー:最初の一歩
クンストレースの最大の欠点は、一番難しいところが、一番初めに来るところだとひつじのまーこは思っています。そう、「作り目」が一番の難関なのです!
厳密には、「作り目」ではなくて、目を作った後、3本または4本の棒針に目を移すところが難関なのです。
一度でも作ったことのある方は、「そうそう!」 と納得して下さると思います。多くても16目、少ないと4目しかない目を棒針に移す時のストレスは、並大抵のものではありません。慣れた身でも、非常に緊張するこの作業。初心者では尚更でしょう。
現に、クンストレースを教えている知り合いの方は、生徒さんがどうしても出来ないので、かぎ針で1段編んで、そこから目を拾って「作り目」をするように指導することにした、と言ってました。
多少、中心部分に穴があいたり、ゴロゴロすることになりますが、目が作れなければ致し方ないですものね。
苦肉の策、というわけです。
ひつじのまーこも、この「作り目」の作業が苦手でした。
クンストレースが好きなくせに、この作業をしなければいけないかと思うと億劫で、やっぱりやめようかなぁ、なんて思ってしまうことも多々ありました。
でも、今は、そんなことはありません。
慣れた、ということもありますが、ちょっとした裏技(というほどでもないのですが・・・)をあみ出したのです。
聞きたいですか?
どうしようかなぁ~
と書きながらも説明する気満々なのですが…
では、説明に入ります。
ステップ1:目を作る
まず、必要な目数を作ります。
今回は、ここについては説明を省きますので、作り方は本などで確認してみてください。
棒針だけで作るやり方でも、かぎ針を使って作る方法でも構いません。
好みの方法、あるいは、作りたいレシピの指示に従って必要な目数を作ってください。
今回は、日本ヴォーグ社の『手芸テキスト レースコース』P150に出ている「クロッカスの花のドイリー」のレシピを使います。
12目作るように指示があるので、棒針で作るやり方で12目作りました。本に掲載されている写真を見ると、かぎ針で作る方法のようですが、今回は無視します。(資格取得のために作る方は、きちんとかぎ針で作ってくださいね)
出来上がった状態は、こんな感じ
作れましたか?
ここからが本番です。
ステップ2:2本の棒針に分ける
これを棒針に移すわけですが、本には3本の棒針に分けて移すように書かれています。
1本に4目ずつにしていけばいいのですが、私はこの指示を無視して、2本の棒針に移します。
レシピによっては1本の棒針に1目とか2目しかかからないような分け方になる場合があります。
棒針にかかっている目数が少ないと、3~4本の棒針がゆらゆらした状態で2段目を編むことになります。すると、初心者でなくても、どの棒針が1番初めなのか分からなくなったり、編み地をねじってしまったりしてしまいます。もちろん、そのような事態にならないように、あらゆる指を駆使して防ごうとするのですが、ストレスがたまり、焦りまくり、失敗→そして、挫折となってしまいます。
なので、最初と最後しか存在しない2本に分けるのです。
2本の棒針に移した後は、こんな感じになります
※ 今後の作業を優先すると、目数を等分(今回の場合は1本の棒針に6目ずつに)した方がやりやすいのですが、最終的に3本に分けることを重視して、等分にしませんでした。
ステップ3:2段目を編む
分けた後は、本来のやり方と同様に、2段目を編んでいきます。上の写真の2本の棒針を左手で揃えて持ち、4目かかっている棒針の右側の目を拾って編み始めます。
この時、出来る限り下の棒針(8目かかっている方の棒針)の右の目を2段目の編み始めの位置に近づけてくださいね。
最初の4目が編み終わるとこんな感じになります。
続けて残りの8目を編んでいきましょう。
話を聞いているだけだと、中心に空間がなくても編めるの? と、不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、意外に抵抗なく編んでいけます。
2段目が編み終わりました。
ここまで、注意しなければいけないのは、写真の矢印の部分が離れすぎないようにすることです。
写真では、離れているような印象をもたれるかもしれませんが、3本の棒針に分けても、この程度の空間はできてしまうので気にしないようにしましょう。どうしても気になるなら、仕上げの時に、調整するようにしてください。
ステップ4:本来の数の棒針に分ける
2段編んだので、作り目の時と比べれば編み時は大分安定して来たと思います。
ここで、3本に分けてもいいのですが、棒針を持ち替えるのが億劫な私は限界まで、つまり、先ほどの緑色の矢印部分を広げなくても編める限り2本に分けた状態で編んでいきます。
今回は、最初の目数が多かったのと、2本に均等に目数を分けなかったので、3段編み終わった時点で矢印部分が限界。
なので、3段で断念。
3本の棒針に分けました。
この程度まで編んであれば、編み地をねじってしまう心配もありませんから、落ち着いて編み進むことが出来ます。
このやり方は、かぎ針で作り目を作った場合でも使えます。
もし、クンストレースの作り目に四苦八苦されている方がいらっしゃったら、一度試してみてください。
絶対に、大丈夫!
とは申しませんが、もしかしたら、役立つかもしれませんよ。