棒針の材料と使い心地
プラスチック製の棒針

前回の記事を読んでね。
竹製の棒針
竹製の棒針の一番の売りポイントは、
です。
どうして、『メジャー』であることが重要かというと、メジャーだと同じ竹製でも
- 針先の加工
- しなり具合
などの違う製品が売りに出されるので、選択の範囲が広がります。自分好みの棒針を選択できるというわけです。
でも、同時に
とも言えます。
そして、同じ竹でも、竹の種類や、加工方法が違うために、
『竹製の棒針は○○だ』
という風に、一概には言えないのです。
ですから、今回は、ひつじのまーこが持っている竹製の棒針を例に挙げながら、その使い心地について個人的な意見を述べていこうと思います。
先端の形が大事!
ひつじのまーこが棒針を選ぶ時、重要視するのは、先端部分です。
前回の記事でも触れましたが、針先の形状は編み易さを左右する重要な要素の一つです。これについて、まず説明しましょう。
右の写真を見てください。
2種類の棒針の先端を、2本合わせて写した写真です。左右で接している長さがちょこっと違いますよね。
先端部分の角度が違うために、このような長さの違いが生まれます。
ちょっとした角度の違いなので、このように合わせてみても正直あまり違いが感じられないのですが、編んでみると使い心地の差は歴然!
目を落とす回数も激減しますし、2目、3目など複数目を拾う時の拾い易さが断然違います。
『左右どちらがいいか?』 ・・・ですか?
ひつじのまーこは左の方がGoodだと思っています。もちろん、人によっては、右の形状の方が拾い易いと感じるのかもしれませんが…
(ちなみに、左の棒針はクロバー社の『匠』です)
先端の耐久性も大事!
先端の角度以外にも、竹製の棒針を選ぶ時にひつじのまーこが重要視していること、それは、先端部分の耐久性です。
先端部分は形状だけでなく、その耐久性がとっても重要なのです。
先ほどの写真をもう一度、見てください。今度は接している長さではなく、先端の状態を見て欲しいのです。
気づきましたか? 右の棒針の先端がボコボコしている感じがしませんか? そう、ひつじのまーこの使用に耐えられず、ボロボロになってしまったです。
実は、ひつじのまーこ、編む時にあまり手元を見ません。(見つめすぎると気持ち悪くなるんです)
そのため、棒針の先をぶつけるというか、擦りあわせるようにして編む癖があります。このような編み方をすると、右の棒針のように軟らかい部分だけが削れ、硬い繊維部分が出てきてしまうのです。
こうなると、編むたびに、この硬い繊維に糸が引っかかって毛羽立ち、モヘアのような糸の場合は泣くに泣けないような状態になってしまいます。
そんな時は編み物の先生に教えに従って、サンドペーパーで磨くのですが、なにせ素人の磨きです。とても使用に耐える状態までにはもっていけません。
だから、先端部分の耐久性は、棒針選択の際に外せない要素です。もっとも、使ってみないとわからないところが難点なんですけどね。
(「硬い繊維が密集していれば削られ易い部分が少なく先端の耐久性があるはず。また、硬い繊維が密集していれば棒針自体の強度もあるはず」と思っているので強度があると信じてます。…違うのかなぁ?)
ともかく、ひつじのまーこは、棒針の先端部分の形状を確認して購入し、実際に使用してみてその耐久性を確かめます。そして、この情報を次回購入に生かすというやり方で棒針を、選んできました。
ひつじのまーこ所有の棒針を紹介💛
こうやって選ばれてきたのが…、写真左側に写っているクロバー社の『匠』ですが、これ以外にもお気に入りの棒針があります。
今では手に入らなくなったのですが、編み物の先生から直接購入していた専門家用の棒針です。飴色の針で、軽くて強度があり、先端部分も文句のない仕上がりだったのですが、残念なことに、もう製造されていないらしいです。
あと一つ。厳密に言うと竹製ではないのですが、愛用しているものがあります。ニットプロです。購入直後は匂いがしますが、独特の色が愛着を呼びます。特に細い号数は竹製の棒針にはない硬さが気持ち良く、クンストレースを編む時は必ずこの針を使っています。
つまり、編み物をあまりしなくなったひつじのまーこは、最近はこのニットプロばかりを使っている、と言っても過言ではないかもしれません。
以上、ひつじのまーこの棒針選びの基準をツラツラと書きましたが・・・、いかがでしたか?
皆さんの選択の参考にしていただけると嬉しいです。