棒針の話

クンストレースのイメージ画像 基礎知識(クンストレース)

クンストレースを作るには、棒針が欠かせません。

今回は、この棒針について書いてみたいと思います。

棒針の材料と使い心地

棒針を材料で分けると、3つの種類があります。

  1. プラスチック製の棒針
  2. 竹製の棒針
  3. 金属製の棒針

これらの使い心地について、ひつじのまーこ個人の感想を書いていきますが、長くなりそうなので、3回に分けて書いていきます。今回は『プラスチック製の棒針』について・・・

 

プラスチック製の棒針

プラスチック製の棒針の一番いいところは、号数によって色が違うところ

だと思います。

棒針が1~2セットだけしかない場合は全く気にならないのですが、0号から12号まで全ての号数の針を揃えると、この色分けのありがたさが身にしみるようになります。

2本針の場合はいいのです。玉の部分を確認すれば何号なのかすぐに確認できます。でも、4本針になると、そうはいきません。使い始めは針に印刷されている文字で確認できるのですが、使っているうちにそれが薄くなっていって・・・ついには、消えてしまうなんてことも。

そうすると4号から7号あたりの針の区別がつかなくなるのです。

もちろん4号と7号は区別できますが、4号と5号とか、6号と7号といった隣の号数の針との区別が難しくなります。

4号で編んでいるつもりで、いつもよりもなんか目が緩むなぁ、と感じて確認すると5号だったという経験をもっているひつじのまーこ

色分けは、本当に貴重!です。

もっとも、面倒臭がらずに、編む前に確認すればいいんですけどね

 

もう一点、プラスチック製の棒針のいい点をあげると、

その使い心地の軟らかさ

でしょう。

フィット感というか、手の動きに従って軽く反ってくれる感じというか…、「手に優しい」って感じです。

 

「手に優しい」点はもう一つあります。

プラスチック製の棒針は軽い

んです。

編み物が楽しいと感じる方は、どうしても長時間編み続けてしまいます。そんな時、ほんのわずかな重量の違いが肩や腕にかかる負担を軽減してくれます。「軽い」ということを軽視してはいけません。

 

更に挙げるなら、

形状、特に針先の形状でしょう。これが、とても使い易いのです。

竹製の棒針の時に詳しく説明するつもりですが、針先の形状によって編み易さが変わってきます。

プラスチック製の棒針はどうしても安っぽい感じがするので、

『安かろう、悪かろう』

的な印象を持っていましたが、使って見るととっても目を拾い易い針先をしています。これを開発した方々が、竹製に代わる後発の棒針として使い易さを研究し尽くしたのではないかと想像してしまうくらい、使い易いです。


ここまで褒めておきながら、実は、ひつじのまーこ、このプラスチック製の棒針は6号しかもっていません。

理由は…、

編んでいると、手汗のためにキシキシという音が手と耳に響く

のです。

 

しかも、力の強いひつじのまーこの動きに従って、軟らかく反りながら働いてくれるので、作品を編み終わるころには反ったままの状態から復活できなくなってしまうのです。

つまり、その柔らかさのため、すぐ曲がってしまう

のです。

 

そして、もう一つ。クンストレースをするために絶対に必要な

細い号数のものがない
のです。

長々と、プラスチック製の棒針について書いてきましたが、結局、クンストレース作品を作るためには、まず、使えないです。

でも、クンストレースをニッティングレースと同義と捉える(詳しくは前回の記事を参照してください)なら、太めの糸で、透かし模様を編むこともあるでしょうから、今回の話も役に立つのかもしれません。


次回は、竹製の棒針について書きます。お楽しみに!