クンストレースを編んでいるとき、初心者でなくとも、ミスはします。
特に、ひつじのまーこだけかもしれませんが、掛け目の作り忘れはよくあります。
今回は、掛け目を作り忘れたときに、ひつじのまーこがどのようにリカバリーするか、お教えしちゃいますね。
掛け目を作り忘れたら・・・
初心者の時は、一つでもミスをすると、全部解いて、初めからやり直さないといけないような気がしていました。
だから、編んでも編んでも、終わらない・・・。
難しい模様編みの時は、確かに、解いてしまった方が早いですが、掛け目を一つ作り忘れてたぐらいであれば、初心者でも解かないで、次の段を編みながら、何とかすることが出来ます。是非とも挑戦してみてください。
リカバリーの概要
掛け目は、糸が掛けてあるだけで、掛け目の下に目があるわけではありません。
掛け目は、目と目の間の糸を棒針にかけることによって、一つの目であるかのように偽装し、次の段でその目を編むことで、穴をあけ、1目増やす役割を担っています。
ですから、掛け目を忘れてしまった時は、本来、棒針にかけるべきだった糸を次の段で掛け、掛けた目を編むことによって、正しい形にすることが可能です。
厳密に言うと、正しいやり方で作った場合と比べると、あくべき穴が小さくなってしまいますが・・・まあ、1模様に1目ぐらいであれば許容範囲でしょう。
「目と目の間の糸」とは?
掛け目を正しく編んでいれば、掛かっているはずの糸は、『目と目の間の糸』です。
この『目と目の間の糸』を拾えば、掛け目を編んだようにすることが出来るのですが、初めての人には「????」って感じですよね。では、写真をご覧ください。
この写真の「3番の糸」が『目と目の間の糸』です。
左右の棒針を開くようにすると、棒針に掛かっている目の間が広がり、見つけやすくなります。
クンストレースの場合は、基本的に裏編みを使わないので、広げたときに一番上にある糸だと思って、まず間違いはありません。が、編む人の癖などによって一番上に来ない場合もあるので確認を怠らないようにしてください。
確認の方法は、簡単です。
「3番の糸」を動かしたときに、「1番の糸」と「2番の糸」が動くかどうか(引っ張られるかどうか)、確認するだけです。動けば、正解。動かないようなら、別の糸を触っているので、正しい糸を探しなおしてください。
目と目の間の糸を掛ける
正しい『目と目の間の糸』が見つかったら、それを左の棒針にかけましょう。
右の棒針の先で、編地の向こう側から糸を拾い、そのままスライドするように左の棒針にかけます。
左の棒針にかけたら、前の段で掛け目をした時と同じ状態になります。そう、リカバリー終了です。
となれば、今、左の棒針にかけた目(下の段で掛け目をして作った目)を編んでいくだけです。
『目と目の間の糸』さえ、見つかれば、難しいところはないですよね。
文章での説明だとわからない、という方は、動画をご覧ください。
あとがき
クンストレースに限らず、何かを作る時には、ミスは付き物です。でも、そのミスをリカバリーしようと努力することで、スキルが上がっていくとひつじのまーこは思っています。
ミスをすると、自分の不注意が許せなくて、気分が落ち込みますが、スキルアップのチャンスと思って、もうひと頑張りしてみてくださいね。