小さなドイリーを編んでみよう-番外編(2)

基礎知識(クンストレース)
ホアン
ホアン

どこが、段の始めかわからなくなっちゃった。

まーこ
まーこ

「段数マーカー」貸してあげたのに、使ってなかったの?

ホアン
ホアン

・・・だって・・・、

使い方わからなかったんだもん。

実践-小さなドイリー(番外編)その2

前回に引き続き、初心者がつまづきがちなことについての対処法を書いていきます。

今回は、「段数の始めがわからなくなってしまう」問題への対処法です。

段の開始位置がわからなくなった

初めのうちは、編もうとする目の近くに糸端がプラプラと下がっているので、段の開始位置を見間違えてしまうことはまれです。

が、3~4段ぐらい編んで、糸端と編んでいる段との距離が長くなると、ちょっと不安を感じ始めるようになり、10段を超える頃には、確信を持てなくなってきます。特に初心者の方は・・・、

段の開始位置がわからなくなる前に

2段、あるいは3段編み終わった時に、開始位置に段数マーカーなどで印をつけましょう
※ もちろん、作り目が終わった段階(1段目を編み終わった段階)でマーカーをつけても構いませんが、初心者のうちはマーカーがあることで編みにくさを感じてしまうことがあるので、2段目以降につけた方が編みやすいと思います。

要は、段の開始位置がわからなくなる前にマーキングします。

 

段数マーカー」と書きましたが、持っていない方は、安全ピンでも代用できます。

※ 安全ピンを使う時は、小さめの錆びていない安全ピンを使ってください。大きいと重さで編んだ目が伸びたり、編みにくさを感じます。また、錆びたものでは糸に錆が付いてしまうので気をつけてくださいね。

 

これらのマーカー(段数マーカーまたは安全ピン)は、数段編むごとに、付け替える必要があります。編み進むと、現在編んでいる段とマーカーのある位置が離れてしまうので、開始位置に確信が持てなくなるからです。

まっすぐ上だからわかるだろうと思われるかもしれませんが、輪で編んでいくと編地が微妙にねじれるため、10段離れると心許なくなりますよ。信じられない方はチャレンジしてみてもいいですけどね。

 

付け替えるのが面倒と感じる方は段数マーカーのように軽いものであれば、新たに付けても構いません。(編み上がったら外しますので、その辺の手間も考えて決めましょうね)

 

「安全ピン」も見当たらないという方は、昔ながらのやり方で対処しましょう。「色違いの糸を用意して、1段編むごとにその糸を開始位置にひっかける」という方法です。

慣れると、棒針の操作だけで掛けられるようになるので、数段ごとにマーカーを付け替えるよりは楽にできます。が、後から、色違いの糸を抜くという作業があるので、編み終わった後にできるだけ作業をしたくないひつじのまーこのような性格の人には合わないかもしれません。

ちなみに、糸の太さは使っているレース糸と同じか、少し細いもの色は薄いもの材質的には毛羽立ちのない糸を用意してください。

 

これらのいずれかの方法を使えば、段の開始位置がわからなくなる不幸は起こらないはずです。

段の開始位置がわからなくなってしまったら

このような対策を施していても、段の開始位置がわからなくなってしまうことがあります。

段数マーカーが外れてしまったり、

模様編みに注意を向けるあまり、段数マーカーを付け替えるのを忘れてしまったり・・・

理由は様々ですが、開始位置がわからなくなってしまったら、大変です。パニックに陥ってしまいそうですが、まず、落ち着いてください。

そして、(編んでいる途中の針があったら、その針の目をすべて編み終えてから、)それぞれの棒針に掛かっている目の中に、掛け目があるかどうか確認してみてください。

・「全ての棒針に掛け目がある、または、掛け目がない」場合

その段が編み終わった状態です。玉の糸が出ているところが段の開始位置です。そこに、マーカーをつけましょう。

 

・「掛け目のある棒針と掛け目のない棒針とがある」場合

掛け目のある棒針と、掛け目のない棒針の境が開始位置になりますが、これに当てはまる場所が2か所存在しているはずです。このいずれかになりますが・・・、

・「最後に編んでいた棒針だけが、掛け目がある(ない)」場合

最後に編んでいた棒針の右側(編み始め)が段の開始位置です。ここにマーカーをつけましょう。

・「最後に編んでいた棒針と、その前に編んでいた棒針に、掛け目がある(ない)」場合

最後に編んでいた棒針の前に編んでいた棒針の右側(編み始め)が段の開始位置です。ここにマーカーをつけましょう。

 

ちょっと、複雑ですね・・・。

様々な状態を想定して説明しなければいけないので、どうしても複雑になってしまい、わかりにくくなってしまいます。

慣れてくれば、掛け目のある棒針とない棒針の位置関係を見れば、ここだとわかるし、お教えすることも出来るのですが・・・、

説明は・・・、難しい!

 

要は、こんな推測をしなくて済むように、段数マーカーなど予防しておきましょう。

ひつじのまーこからのお願いです。


まーこ
まーこ

分かった、ホアン。

お願いね。

ホアン
ホアン

はぁい、これから気をつけます。