
どこが、段の始めかわからなくなっちゃった。

「段数マーカー」貸してあげたのに、使ってなかったの?

・・・だって・・・、
使い方わからなかったんだもん。
実践-小さなドイリー(番外編)その2
前回に引き続き、初心者がつまづきがちなことについての対処法を書いていきます。
今回は、「段数の始めがわからなくなってしまう」問題への対処法です。
段の開始位置がわからなくなった
初めのうちは、編もうとする目の近くに糸端がプラプラと下がっているので、段の開始位置を見間違えてしまうことはまれです。
が、3~4段ぐらい編んで、糸端と編んでいる段との距離が長くなると、ちょっと不安を感じ始めるようになり、10段を超える頃には、確信を持てなくなってきます。特に初心者の方は・・・、
段の開始位置がわからなくなる前に
要は、段の開始位置がわからなくなる前にマーキングします。
「段数マーカー」と書きましたが、持っていない方は、安全ピンでも代用できます。
※ 安全ピンを使う時は、小さめの錆びていない安全ピンを使ってください。大きいと重さで編んだ目が伸びたり、編みにくさを感じます。また、錆びたものでは糸に錆が付いてしまうので気をつけてくださいね。
これらのマーカー(段数マーカーまたは安全ピン)は、数段編むごとに、付け替える必要があります。編み進むと、現在編んでいる段とマーカーのある位置が離れてしまうので、開始位置に確信が持てなくなるからです。
まっすぐ上だからわかるだろうと思われるかもしれませんが、輪で編んでいくと編地が微妙にねじれるため、10段離れると心許なくなりますよ。信じられない方はチャレンジしてみてもいいですけどね。
付け替えるのが面倒と感じる方は段数マーカーのように軽いものであれば、新たに付けても構いません。(編み上がったら外しますので、その辺の手間も考えて決めましょうね)
「安全ピン」も見当たらないという方は、昔ながらのやり方で対処しましょう。「色違いの糸を用意して、1段編むごとにその糸を開始位置にひっかける」という方法です。
慣れると、棒針の操作だけで掛けられるようになるので、数段ごとにマーカーを付け替えるよりは楽にできます。が、後から、色違いの糸を抜くという作業があるので、編み終わった後にできるだけ作業をしたくないひつじのまーこのような性格の人には合わないかもしれません。
ちなみに、糸の太さは使っているレース糸と同じか、少し細いもの。色は薄いもの。材質的には毛羽立ちのない糸を用意してください。
これらのいずれかの方法を使えば、段の開始位置がわからなくなる不幸は起こらないはずです。
段の開始位置がわからなくなってしまったら
このような対策を施していても、段の開始位置がわからなくなってしまうことがあります。
段数マーカーが外れてしまったり、
模様編みに注意を向けるあまり、段数マーカーを付け替えるのを忘れてしまったり・・・
理由は様々ですが、開始位置がわからなくなってしまったら、大変です。パニックに陥ってしまいそうですが、まず、落ち着いてください。
そして、(編んでいる途中の針があったら、その針の目をすべて編み終えてから、)それぞれの棒針に掛かっている目の中に、掛け目があるかどうか確認してみてください。
・「全ての棒針に掛け目がある、または、掛け目がない」場合
その段が編み終わった状態です。玉の糸が出ているところが段の開始位置です。そこに、マーカーをつけましょう。
・「掛け目のある棒針と掛け目のない棒針とがある」場合
掛け目のある棒針と、掛け目のない棒針の境が開始位置になりますが、これに当てはまる場所が2か所存在しているはずです。このいずれかになりますが・・・、
・「最後に編んでいた棒針だけが、掛け目がある(ない)」場合
最後に編んでいた棒針の右側(編み始め)が段の開始位置です。ここにマーカーをつけましょう。
・「最後に編んでいた棒針と、その前に編んでいた棒針に、掛け目がある(ない)」場合
最後に編んでいた棒針の前に編んでいた棒針の右側(編み始め)が段の開始位置です。ここにマーカーをつけましょう。
ちょっと、複雑ですね・・・。
様々な状態を想定して説明しなければいけないので、どうしても複雑になってしまい、わかりにくくなってしまいます。
慣れてくれば、掛け目のある棒針とない棒針の位置関係を見れば、ここだとわかるし、お教えすることも出来るのですが・・・、
説明は・・・、難しい!
要は、こんな推測をしなくて済むように、段数マーカーなど予防しておきましょう。
ひつじのまーこからのお願いです。

分かった、ホアン。
お願いね。

はぁい、これから気をつけます。