クンストレース-糸始末

基礎知識(クンストレース)
ホアン
ホアン

やっと、編めたァ。

まーこ
まーこ

編み始めと、編み終わりの糸がぶらぶらしているよ。

それに、仕上げもしないと・・・

ホアン
ホアン

この糸、ボンドでくっつければいいんじゃないの?

まーこ
まーこ

それって、大胆すぎでしょう。

糸始末

クンストレースは、セーターなどを編んだ時と違って、パーツを組み合わせる作業は必要ありません。この点は、とっても楽でいいのですが、糸始末が困ります。

パーツを組み合わせることのないマフラーなども、時に糸始末に迷ったりもしますが、クンストレースは透け感を前面に押し出したデザインの作品が多いので、糸端を始末する場所を探すのがとっても困難です。

でも、書籍には糸始末の仕方があまり書かれていません。

どうしてでしょう?

決まった方法がないということなのでしょうか?

とりあえず、正しい方法かどうかはわかりませんが、ひつじのまーこが常日頃やっている方法をお教えします。

糸始末のための道具

とじ針ハサミ、だけで糸始末はできます。

場合によっては、『ほつれ止め液』などがあると安心かもしれませんが、基本的には使いません。

ちなみに、『とじ針』は編み物用のものでも構いませんが、40番のレース糸を始末する時は針先の丸いクロスステッチ用の刺繍針を使うことも出来ます。(ひつじのまーこは、23番かそれよりも細めの刺繍針で糸始末をしています)

糸を入れる場所

『糸始末』とは、糸端を編地の中に隠すことです。なるべく目立たないような場所を選んで、抜けないように慎重に糸を入れないといけません。

では、具体的にはどの場所に入れたらいいのでしょうか?

編み始めの糸を入れる場所

『編み始めの糸』を入れる場所はあまり悩まなくて済みます。というのも、クンストレースの場合、放射線状に編んでいくものが多いので、編み始めの糸が出ている場所は目が詰まっている状態になっています。

編み始めの糸周辺

上の写真は、棒針で目を作った時の中心を裏から見た写真ですが、中心部分には掛け目がないので表編み(=裏から見ているので裏編みのように見えてます)が整然と並んで輪を作っっているのが確認できますよね。

 

ですから、編み始めの糸は、この並んでいる表目の糸の流れに沿って始末していきます

つまり、

とじ針に編み始めの糸を通して、写真の赤い矢印線に従って針をくぐらせていきます。半周ぐらいしたら、2~3ミリ糸を残して切ります

これが、本来の方法です。

が、ひつじのまーこは、ちょっと横着な方法で始末をしています。

表目の糸の動き(=赤いライン)に従ってとじ針を動かすのが面倒だし、中心の空間を少し小さくしたいので、

上記写真の青い輪の部分だけを拾いながら1周し、少し糸を引くようにして、中心の輪を引き締め、さらに半周してから、赤いラインの方に1度だけ針を入れて2~3ミリ糸を残して切ります。

 

編み始めの糸の始末の仕方は、どちらのやり方でも構いませんが、はさみで糸を切る時に、表部分からは見えないところで2~3ミリ残して切ること、だけは守ってください。そうしないと、作品を触っているうちに思わぬところから糸端が出てきてしまう不幸に見舞われますよ。

編み終わりの糸を入れる場所

こちらは本当に難しいです。

クンストレースは、「最後の段がかぎ針で細編みと鎖編み」、ということが多いので、糸が抜け出てこないで、かつ目立たない場所を探すのが難しいのです。しかも、最後の方に行けば行くほど、透かし模様が多くなっているパターンがほとんどなので・・・

 

となると、ついつい、最後の段の鎖編みの中に糸を始末したくなりますが、これは絶対にやめてください

鎖編みは仕上げの時に引っ張って形を整えることも多いため、始末した糸が抜けやすいですし、何より、一部分だけ縁が太くなってしまって不格好に見えます。

 

では、どこに始末すればいいのでしょうか?

基本的には、表編みが並んでいるところに糸を入れていきます。

すぐ近くにないときは、編地の裏を見て、表に見えない糸に、その糸を割るように針を通し、表編みが並んでいるところまで移動していきます。

ちなみに、ひつじのまーこは、今回のドイリーの編み終わりの糸を下の写真のように始末しました。

編み終わりの糸始末

青い矢印部分は、糸を割るように針を入れ、赤いラインの部分はそこに通っている糸に沿わせるように針を入れています。

※ 『糸を割る』とは、糸に針を入れることです。糸は数本の糸を撚って作られているのでその撚られた糸の間に針を入れる感じになります。

赤いラインの部分は、始末した糸が表から見えますが、表目が並んでいる部分なので余程目の良い方でない限り糸が2本並んでいることに気づきませんから大丈夫です。

3~4目ほど、編んだ糸に沿わせたら、裏に糸を出して、上記写真の最後の矢印のように下向きの糸(表には見えない部分)を割るように通し、編み始めの糸と同様に2~3ミリ残して糸を切りました。

 

あくまでも、ひつじのまーこの処理の仕方なので、これ以外のやり方が間違いということはありません。

要は、表から見てわからないように、かつ、作品をいじっているうちに始末したはずの糸が表に出てこないように糸始末をすればいいのです。

全く糸始末をしないで、糸端があっちこっちに引っかかる、というのも困りますが、海外の作品を見ると、思いっきり糸端が表に覗いている作品が普通にあるので、あまり神経質にならない方がいいと思いますよ。

 

でも、一つだけ。

糸始末を始めるためにとじ針に糸を通したら、引き抜き編みをした部分が表にひっくり返らないように、編地の裏側を見て、引き抜き編みの根元(写真参照)に針を通してください。

編み終わりの糸の始末

こうすることで、最後の鎖編み部分も自然に表を向くようになるので仕上がりがきれいになりますよ。


あとがき

糸始末については、きちんとしたルールがないので、正直、書くのをやめようかと思ったのですが、結構、気になる部分ですよね。

ひつじのまーこのやり方だけが正解ではないですし、このやり方ですべてうまくいくという訳でもありません。

ですから、ひつじのまーこのやり方ではうまくいかないという方は、自分なりの方法を見つけてみてください。そして、もし、余裕があるなら、そのやり方を多くの方に教えてくださるとうれしいです。