
この編み図、おかしいよ!

どこが?

14段目以外の偶数段が描かれていないよ。
「偶数段」問題
編み物をしたことのある方は、編み図を見ればクンストレースなんて簡単に編めると思っているでしょう。
この考えは正しくもあり、また、間違ってもいます。
それは、この「偶数段」問題です。詳しく説明していきましょう。
暗黙の了解
全ての編み図がそうだという訳ではないのですが、クンストレースの編み図には、偶数段の表記がありません。
理由は、偶数段を編まなくてもいいからではなく、
だからです。
ホアンが示した編み図程度であれば、偶数段の表記があっても問題は感じないでしょう。
でも、クンストレースはドイリーやテーブルクロスなど、比較的大きなものを作ります。そうなると、50段以上以上の編み図は当たり前。下手をすると、200段、300段なんていう編み図も出てきます。A4の用紙では当然書ききれませんし、下手をすると、B1の用紙にも書ききれないなんて現象も出てきます。
そうなると、わかり切った部分(偶数段)は省略して、少しでも小さな用紙に編み図が収まるようにしたくなりますよね。
だから、クンストレースの編み図には偶数段が省略されているのです。
例外もあります!
毎段、模様編み
ごくごく、たま~にですが、毎段の模様編みをするような作品があります。そのような場合は偶数段の表記がちゃんとあります。
が、偶数段のない編み図に慣れてしまうと、これを見落としがちです。だから、
段数の数字をきちんと確認する癖をつけておけば、このような失敗も防げます。
最後の段だけ、模様編み入り
ひつじのまーこが、ホアンのために作った上記の編み図。14段目だけ、模様編みが入っています。
意地悪だと、感じるかもしれませんが、実はこのようなパターン。結構、あります。
縁部分の模様が間延びしないようにするため、とか、
ネット部分と模様部分との段数の調整のため、とか、
理由は様々でしょうが、最後の1段だけ、一部模様編みを入れている編み図が意外にあるのです。
だから、先ほども申し上げたように、
編む練習だから、編みなおしなんて気にしないという方は別ですが、そうではない、一般人の方は、このような癖をつけましょう。
と言いながら、ひつじのまーこは・・・・、この癖がついていません。
残念ながら・・・