クンストレースで円形ドイリーを作る時、目の作り方が2種類あることを知り、混乱されたことはないですか?
作り目の方法を指定してある場合は気にならないのですが、
『〇〇目作ります』
としか書かれていないと、どの方法で作ったらいいのか不安になります。
今回の記事は、そんなときの参考にしていただきたいです。
クンストレースの円形ドイリー:作り目の決め方
目の作り方の様々な方法
円形ドイリーを作る時、目の作り方はいくつか方法があります。
まず、それらを簡単に紹介しましょう。(詳しい作り方は前回、前々回の記事を見てくださいね)
かぎ針を使って作る方法
最も一般的な方法です。
作り終わった状態はこんな感じになります。
この状態を1段と数え、必要な数の棒針に分けて掛け、2段目を編んでいくことになります。
棒針1本で作る方法
一部テキストでは紹介されていない方法ですが、編物をしたことのある方なら一度は試したことのある方法だと思います。
作り終わった状態はこんな感じになります。
この状態を1段と数え、必要な数の棒針に分けて掛け、2段目を編んでいくことになります。
この方法は、棒針に分ける時に一番不安定になり、2段目を編む時に編目をねじってしまいがちなので、注意が必要です。
どちらの方法で目を作るのか?
2種類の目の作り方を紹介しました。
ここで問題になるのが、どちらの方法で目を作ればいいかです。
レシピに従おう!
基本的に、皆さんがクンストレースを作ろうとする時は、書籍などのレシピを見ながら作ると思います。大体のレシピは、
『〇〇の方法で目を作り・・・』
などの表現で、どの方法で目を作るのか示されているかと思うので、あまり問題にならないかと思います。が、このような指示のないレシピもたまに見かけます。
そんな時、どの方法で目を作るのか悩んでしまいますよね?
出来上がり写真を確認!
そういう場合は、まず、出来上がりの写真の円の中心を見てください。
どうなっていますか?
穴が開いたようになっていますか? それとも、閉じた状態になっていますか?
言葉で説明するより、写真で見た方がわかり易いでしょう。
左がかぎ針で作り目をした場合。右が棒針で作り目をした場合です。一目瞭然でしょう?
(左の写真が少々ぼけているのは、ひつじのまーこの撮影技術のなせる業なので、礼儀正しく、無視してください)
かぎ針で作り目をすると、中心にあまり穴があきませんが、棒針で目を作ると、中心に大きな穴があきます。(この写真の作品は、目数が12目もあるので、違いがとてもわかり易いですよね)
このように、見本の写真の中心を見て、穴があいてなさそうならかぎ針で、穴があいていそうなら棒針で目を作ればいいのです。
最後はあなたの判断
ただ、見本の写真がなかったり、ボケていてよく見えない時は困ります。
そんな時は、中心に穴があいた方が好ましいデザインなのか、あかない方が好ましいのか、ご自分で判断することになります。
どちらの方法を選択しても、正解です。
自分が作る作品をどのように見せたいか、あなたの気持ちが基準です。
参考までに…
ひつじのまーこは中心部分がまとまっている方が好きなのでかぎ針で作る方法を選択しがちですが、
クンストレースは透け感がいいと感じる方は、中心に目の詰まった部分があると雰囲気を壊すような感じがするでしょうから、棒針で作った方がいいでしょう。
現に、クンストレースの本場(?)ドイツでは、中心があいているものがほとんどのような感じがします。
ただ、かぎ針で作り目をした場合でも、中心に穴があいているように作ることも出来ます。
ひつじのまーこは、かぎ針を持つと、ついついきつめに編みたくなってしまうので、中心が盛り上がって見えるほど目を詰めてしまうのですが…、最初かぎ針で目を作る時にゆったりと編むようにすると、あまり盛り上がらなくなるだけでなく、中心に小さなかわいい穴が自然にあきます。
※ 今回のように12目も作り目をすれば小さいとはいえないくらいの大きさの穴になってしまいますが…、
あとがき
作り目の方法一つで、印象の違う作品を作れてしまうクンストレース。是非、いろいろな方法で作ってみてください。