前回に引き続き、「かぎ針を使って、クロッシェ(かぎ針編み)の技法を使ってつなぐ方法」を紹介します。今回は、鎖編みを加えたつなぎ方、です。細編みだけでつなぐと、詰まった感じがしてしまいがちなので、細編みの間に鎖を1目以上編むことによって、レース感というか、透け感を加えています。
細編み+鎖でつなぐ(1)-2本のブレードを交互に編む
1本目のブレードのループを細編みで編んでから、鎖を編み、もう一方のブレードに移動してループを拾って細編みを編む・・・つまり、交互に各ブレードからループを拾って細編みを編み、ブレード間を鎖で移動するつなぎ方です。
※ 一回にすくうループの数および、細編みの間に編む鎖の数は決まっていませんが、今回は「3ループ同時にすくい、鎖を3目編む」方法を説明します。
つなぎ方
1.一方のブレードから3ループすくって、細編みを編みます。
ループがねじれないようにすくっても、わざとねじれるようにすくってもOKです。ただ、1本のブレードの最初から最後まで同じようにすくうようにしましょう。
2.鎖編みを3目編みます。
3.もう一方のブレードから3ループすくい、細編みを編みます。
すくい方は、「1」の時と同様、ループがねじれないようにも、ねじれるようにもすくえます。例えば、「1」でねじれないようにすくったのに、「3」ではねじれるようにすくってしまった場合でも、このブレードつなぎの最後までそのすくい方を貫けば、OKです。
4.鎖編みを3目編みます。
5.「1」~「4」を繰り返します。
出来上がりはこんな感じになります。
このつなぎ方の特徴としては、
- 鎖編みの数が多くなると、ブレード間の距離が長くなる
- 各ブレードのループをまとめた位置が互い違いになり、一致しない
点が、あげられます。
細編み+鎖でつなぐ(2)-2本のブレードを同時に編む
1本目のブレードのループを拾ってかぎ針にかけた状態で、もう一方のブレードからも拾って細編みを編み、鎖を編んで次に拾う場所に移動するつなぎ方です。
鎖部分が弛まない方が美しく仕上がるので、鎖の数は一つのブレードから拾うループの数とほぼ同数にするのが望ましいでしょう。
つなぎ方
1.一方のブレードから3ループすくいます。
ループがねじれないようにすくっても、わざとねじれるようにすくってもOKです。ただ、1本のブレードの最初から最後まで同じようにすくうようにしましょう。
2.「1」ですくったループをかぎ針にかけた状態のまま、もう一方のブレードから3ループすくいます。
すくい方は、「1」の時と同様、ループがねじれないようにも、ねじれるようにもすくえます。例えば、「1」でねじれないようにすくったのに、「3」ではねじれるようにすくってしまった場合でも、このブレードつなぎの最後までそのすくい方を貫けば、OKです。
3.「1」~「2」ですくったループを細編み1目でまとめます。
ループの数が多いので(今回の場合は6ループ)、細編みが緩まないように気をつけましょう。
4.鎖編みを3目編みます。
鎖編みは、ブレードからすくうループの数と同数にすると、鎖部分が緩んだりつれたりしなくなります。(もっとも、極端に鎖編みがきつかったり、緩かったりする方には当てはまりませんけど・・・)
5.「1」~「4」を繰り返します。
出来上がりはこんな感じになります。
※ ブレードの間の距離を長くしたい場合には、「細編み」のかわりに「長編み」をしてもいいでしょう。
細編み+鎖でつなぐ(3)-ループをクロスさせる
『細編み+鎖でつなぐ(2)-2本のブレードを同時に編む』と同じように、2本のブレードから拾ったループを一緒に編んで、鎖編みをするのですが、ブレードから拾う前に、ループをクロスさせます。
また、ループをクロスさせる方法についても、
- ループの中を通す
- 交差させるだけ
の2種類があります。出来上がりは、それぞれ、

ループの中を通した場合

交差させただけの場合
こんな風になります。違いがわかりますか?
ひつじのまーこの能力では、文とイラストで説明するのは、ちょっとハードルが高かったので、詳しいつなぎ方は、動画で確認してみてください。
あとがき
今回紹介したつなぎ方は、実は、あまり見かけません。華やかさに少々欠けるためでしょうか・・・?それとも、2つのブレードを同時に持ってやるのが、ちょっと面倒だからでしょうか・・・?
次回紹介する『ブレードに縁編みをしてからつなぐ方法』でも、今回紹介したつなぎ方で出来上がるような感じにつなぐことが出来るので、そちらの方法でつなぐ方が多いためでしょう。
本音を言うと、ひつじのまーこも、次回紹介する方法でつなぐ方が好きです。