ヘアピンレースって、何?
ヘアピンレースと聞くと、どんなものを思い浮かべますか?
ヘアピンで作るレース…
ヘアピンカーブのようにぐにゃっと曲がったレース…
では、説明いたしましょう。
ヘアピンレースって、どんなもの?
ヘアピンレースはその昔、髪にさすピンで作っていたと言われています。
「嘘でしょ?」と思いましたよね。ひつじのまーこも、初めて聞いた時は、「眉つばもの」と感じたのですが、数年前、ある雑誌に、ヘアピンに糸をかけ編んでいる途中の写真が載っていて、本当だったのだと実感いたしました。
もっとも、その写真も現代のもので、試しに編んでみただけのものなのかもしれませんが、その時確認をとらなかったので、今となってはわかりません。
まあ、ヘアピンレースについて解説されているテキスト類すべてに『髪のヘアピンを使って編み始めたことから、ヘアピンレースと呼ばれるようになった』と書かれているので、そうだと信じましょう。
ヘアピンレースの特徴
歴史などについて書いていきたいのですが、ヘアピンで作っていたという過去以外の情報がないので、今回は特徴について書いていきたいと思います。
特徴(1) 敷居が低い
ヘアピンレースは、他のレースと比べると、手軽に始められるレースです。
かぎ針編みさえできれば、特別なテクニックは必要ありません。
道具だって、ヘアピンでいいんですから、お手軽ですよね。
まあ、実際には、ヘアピン器具といわれる用具を使った方が便利にできますけど。(用具については日を改めて説明いたします)
特徴(2) 早くできる
ヘアピンレースはブレードというものを作って、それをつなぎ合わせてより大きな作品に仕上げていきます。
右の写真は、1本のブレードに縁編みをほどこしたものです。
ご覧になるとわかるかと思いますが、ブレード自体は、中心に細編みがされているだけで、細編みの両サイドはループ状に糸が渡っているだけです。
普通のかぎ針編みや、クロッシェレースでは、細編みを1目編むと、その目の大きさ分しかできませんが、ヘアピンレースは細編みを1目編むと、「細編みの大きさ+ループの幅」分の大きさが編めてしまうのです。
だから、スイスイと編むことが出来ます。
ループの大きさを大きくすればするほど、太いブレードが編み上がります。
飽きっぽい人、気の短い人にはもってこいのレースだと思います。
特徴(3) 表情豊かな
編み上がったばかりのブレードは、編み目の両サイドにループが付いているだけの真っ直ぐな紐ですが、このループ部分をどのように処理するかによって、様々な表情を見せてくれます。
- 上の写真のように、カーブを描き出すことも出来ます。(華麗な印象の作品になります)
- 直線を生かした形でつなぐことも出来ます。(クールな印象の作品になります)
- ループを絡めたり、三つ編みをしたりすることも出来ます。(立体的で個性的な作品になります)
そう、ヘアピンレースは、ブレードのつなぎ方次第で、華麗にもクールにも仕上げることが出来るのです。
あとがき
今回は、ヘアピンレースについて、ひつじのまーこが勝手に抱いている印象を、特徴という形で紹介してみました。
賛否両論あるとは思いますが、まあ、そんな考えもあるかなぁと捉えてくださると嬉しいです。