フィレレースの刺繍

刺繍枠に編地を張ったところ 基礎知識(フィレレース)

以前、ちょっと触れたかもしれませんが、フィレレースは網針と目板を使って模様を作るだけではなく、正方形や長方形に作った編地に刺繍をすることも出来ます。

というより、外国でフィレレースと言うと、刺繍したものが先に出てくるほどです。

 

今回から、この刺繍の仕方について解説をしていきます。

フィレレースの刺繍

準備

準備1-編地を作る

編地は、多くの場合正方形または長方形です。これらの作り方は、以前の記事(正方形長方形)に書いてあるので、そちらを参考にして下さい。

※ たまに、円形に作ったり、平編みをしたもの・・・つまり、ネットの部分がひし形になった状態で刺繍をすることもありますが、今回は正方形の中に刺繍をするという前提で話を進めていきます。

準備2-枠に張る

刺繍をしたことのある方なら、想像つくと思いますが、刺繍を施す前に「フィレレースの技法で作った正方形または長方形の編地を刺繍枠に張る」という準備作業をしていきます。

1.刺繍枠の用意

普段から刺繍をしている方は、手元に刺繍枠があると思うので、それを使うことが出来ますが、初めて刺繍をするという方はお持ちではないでしょう。また、普段、刺繍をする方でも、手元にある枠が円形の場合は、それを使うのはあまりお勧めしません。できれば、四角の枠を使ってほしいからです。

では、手元に好ましい刺繍枠がない場合は、どうすればいいのか?

本格的にフィレレースの刺繍を楽しもうという方は、刺繍枠を購入するのもいいですが、ちょっと試しにやってみたい、という程度なのに、結構な値段のする枠を購入するのはちょっとためらいますよね?

そんな時は、100円ショップなどで売っている、木製の額を使ってみてください。綺麗に塗装されている必要はありません。画びょうなどを刺すことも考えられるので白木の、できれば柔らかい木を使った額がお勧めです。

大きさは、編地を張れる大きさが望ましいです。用意した編地が大きすぎて、100円ショップの額にはどうしても張ることが出来ない場合は、縦か横、どちらかが張れる大きさの額を用意してください。刺繍枠なら、なおOKですけどね。

2.編地を布に縫い付ける

この作業はちょっと面倒に感じますが、やった方がいいです。フィレレースの編地は、正方形や長方形の形を維持したがらず、すぐ、縮みたがります。でも、編地の目(ネット部分)が綺麗に正方形を保ってくれないと、刺繍を綺麗に施すことが出来ません。

刺繍枠に、フィレレースの編地を糸や画びょうなどで、直接固定しようとしても、上下左右の引っ張り具合を統一するのが難しく、ゆがんでしまいます。

でも、布に一度縫い付け、その布を枠に固定するようにすれば、比較的簡単に編み目を正方形に保ることが出来ます。本来は、上下左右共に布を付けなければいけないのですが、ひつじのまーこは上下だけに布をつけています。上下だけでも、比較的安定するので、騙されたと思って、やってみてください。

3.編地を刺繍枠に固定する

正確には、編地を縫い付けた布を刺繍枠に固定します。

本当の刺繍枠を使っている場合は、枠自体に布がついているものもあるのでそれに縫い付ければいいのですが、布のついていない枠や額を枠の代用品として使っている場合は、「2」で編地を縫い付けた布を枠に巻き、これが動かないように固定します。

固定の仕方は人それぞれですが、糸で縫ったり、画びょうを刺したり、安全ピンなどでとめる方もいます。要は、動かなくなればいいので、ご自分なりの方法で固定してください。ひつじのまーこは、枠に布を1回巻いて、なみ縫いをして止めています。布を付けなかった方は、編地のネットに1目ずつ糸を通して、巻とじの要領で枠に固定しています。

刺繍枠に編地を張ったところ

こんな感じです。あまりきれいとは言えない状態ですが、刺繍をする時に支障がないので、自分的には十分固定されている状態です。

※ 刺繍枠よりも大きい編地を固定したい場合は、枠より大きい方の編地を布と共に枠に巻いておき、必要に応じて、巻いた部分をほどき、反対側の枠に巻くという作業をしながら刺繍を進めていきます。


あとがき

フィレレースの編地を刺繍枠に固定しているところはあまり、見て欲しくない部分でしたが、今回、公開してしまいました。ひつじのまーこの固定の仕方は、本などを見よう見真似でやっているだけなので、正しいやり方ではないかもしれませんが・・・・、全く情報がないよりはいいかな、と思って公開しました。皆さんの参考になれば幸いです。