今回は、前回紹介した『ハの字結び』の巨大版(?)を紹介します。
増減目を利用した模様(2)
大きいハの字結び
ひつじのまーこが勝手に呼んでいるだけです。先日、紹介した「ハの字結び」と見た目はよく似ていますし、そこそこ作り方は似ているのですが、3段使って作るので、表裏もありますし、ちょっと、頭を余分に使う必要があります。
【作り方】
1.大きいハの字を作りたいところで、1つのループに通常のループを1回、二重巻きのループを4回結びます。
当然ですが、大きいハの字の上のところで結びます。この段を作っているときに見ている側が表になります(大きいハの字が出来る側になります)。
2.次の段(2段目)は、1つのループに1つずつ結んでいきますが、「1」で作った二重巻きのループには結びません。二重巻きのループは浮かせた状態で休ませておきます。
二重巻きに埋もれるように通常のループがあるので、それを掘り出すかのようにして結んでください。
3.次の段(3段目)は、「1」で作った二重巻きのループを伸ばし2つに分け、ハの字になるところのループと一緒に結びます。
「1」で二重巻きのループを作ったループの左右のループと一緒に結びます。「3ループ一緒に結ぶ→通常の結び→3ループ一緒に結ぶ」という感じになります。
この模様は、先ほども触れましたが、表裏がありますから注意してください。
「二重巻き」の結び方も含めて、動画を作りました。参考にしてみてください。
ぶら下がりループ
なんかいい名前が浮かばないので・・・どなたか、名前を付けて欲しいです。
ひとつのループに複数回結び、出来たループをそのまま放置しただけの模様です。
結んだ回数によってぶら下がるループの数が変わります(写真は4回結んだので、ループが3個ぶら下がっています)。
模様の欠点をあげると、
- ぶら下がっているループは不安定で、結びが甘いと緩む
- 糸の撚りによっては、ループがねじれる
- 仕上げを上手にしないと、ループが上や斜め方向に向いてしまう
ぐらい、かな・・・?
作り方は、あえて説明しなくてもわかると思って、説明を省きましたが・・・
心配な方は、動画をご覧になってください。
あとがき
他にも、目の増減、目板に巻く回数の増減によって、様々な模様を作り出せます。
が、ひつじのまーこはフィレレースを円形や、網状に作ることがあまり好きではないので、これらの模様にはあまり詳しくありません。
興味のある方は、日本編物検定協会から出ている本などを参考に研究してみてください。