いくらフィレレースと言っても、網目模様だけでは、つまらないと感じますよね?
ですから、今日は、フィレレースの模様の作り方を取り上げていこうと思います。
増減目を利用した模様(1)
フィレレースの模様には、残念ながら、共通の名称がついていません。なので、特定の本だけで呼ばれている名称や、ひつじのまーこが適当に付けた名称で呼んでいきますね。
ノの字結び(日本編物検定協会の1級のテキストから)
何故、この名称なのかは、写真を見ていただくとわかると思います。ループの塊が、「ノの字」に見えますよね?
【作り方】
1.ループの塊を作りたいところで、1つのループに3~5回結びます。
結ぶループの数は任意です。結んだ数より1つ少ないループが一塊になります(例えば、3回結んだら2ループ、5回結んだら4ループの塊を作ることが出来ます)。
2.次の段で、余分に結んだループを隣のループと一緒に結びます。
前のループでも、後ろのループでも構いませんが、どちらのループに結ぶかで「ノの字」の向きが変わります。もっとも、フィレレースは表裏がないので、どちら側から見るかによっても「ノの字」の向きは変わりますけどね。
動画も用意しておきました。動画では、ひつじのまーこのいつもの癖で、編地を裏返してから目板を外し、裏返した状態で出来上がった模様を見せているので、本来ノの字になるべき模様が、逆向きになっています。出来上がるまでの過程を確認するためにだけ、見るようにしてください!
ハの字結び(日本編物検定協会の1級のテキストから)
これも、名前を聞けば、何となく形が想像できますよね。まさに、ハの字に仕上がる結び方です。
【作り方】
1.ハの字を作りたいことろで、1つのループに5回結びます。
5回結ぶと、ハの字を作るループの数がそれぞれ2ループになります。もっと強調したいと思われたら7回、あまり目立たせたくないと思われたら3回、結んでください。結ぶのが偶数回(4回とか6回とか・・・)だと、左右のループの数が等しくならないのでご注意ください。
2.次の段で、余分に結んだループを、前のループと後ろのループそれぞれに分けて結びます。
5回結んだ場合は、4つのループが出来ているので、2つずつに分けて結びます。この時、前のループ、後ろのループ共に3つのループを一緒に結ぶことになります。
文字で書くと、とってもわかりにくいですよね。なので、実際に自分で手を動かして作ってみてください。そうすると、なんだこんなことだったのか、と納得できるはずです。
こちらの動画も用意してあります。良かったらご覧ください。
あとがき
今回は、オーソドックスな模様だけご紹介しました。次回は、これらのちょっと応用のような模様をご紹介します。お楽しみに。