フィレレースで円形を作る

フィレレースーサンプル 基礎知識(フィレレース)

ドイリーと言えば、やっぱり円形や楕円形のものを想像しますよね。

となると、フィレレースでも円形を作っていきたくなります。

今日は、円形の作り方を説明します。

円形の作り方

作り方には2種類あります。

どちらの方法をとった場合でも、1段目以外の段は、数目作ったら、目板に1目残して他の目を抜きながら作っていきます。理由は・・・・? ご自分で作って確かめてみてください。

段を区切らない方法

段を区切らないで、グルグルと作っていきます。図に示すとこんな感じ・・・

円形を作る方法1

赤い線で表した引き輪に糸をつけ、「オレンジの線→青い線→ピンクの線」というように作っていきます。

 

このやり方の長所は、段の境目を意識せずに作れるところです。単純に次のループに網針を入れれば良いだけなので、楽です。

同時に、段の境目がわからなくなるので、模様や、増減があったりすると、どこまで作ったのかわからなくなり混乱してしまいがちです

 

ですから、ドイリーのように平面のものよりも、手袋などの円筒形のものを作る時によく使われます。

段を区切る方法

このやり方で作る機会が多いと思います。

段ごとに区切られるので、模様や増減のタイミングがわかりやすい、のですが、

段を変える時にちょっとした手間がいります

段を変える時のやり方

【準備】結び始める前に、引き糸に糸端を結びますが、この時、糸端の長さがとっても重要です!

フィレレースでは、大抵の場合は糸端を5㎝ほど残せばいいのですが、段を区切るやり方で円形のものを作ろうとした時は、糸端を長~く取らなければいけません。デザインにもよりますが、最低でも、作りたい円の半径の3倍は必要と言われています。

 

1.引き糸に、1段目に必要なループの数より1ループ少なく結びます

1段目のループの数を数える時に、【準備】で結んだ部分をどうするかという問題が出てきます。本では、結びのひとつとして数えるように書かれています。ただ、手でひと結びしただけのものと、網針で結んだものとでは、厳密には結び方が違うので、ひつじのまーこは、手で結んだ部分はほどいたり、手で結び目を作らないで始めたりしています。参考までに・・・

2.いったん目板を外し、改めて最初のループと最後のループに目板を通します

段を変える時の目板の通し方

3.糸端と網針の糸とで、目板にフットするように結びます

上の写真の黄色い線のところに結び目がくるように結びます。結び方は、こま結びです。が、網針を使った結びと、同じような形に仕上げるには、ひと結びした後、結び目が移動しないように気をつけながら目板を外し、網針の糸で作った輪をループに被せ、この輪に網針を通して結ぶと、遜色のない結び目が出来ます。

円形で段を変える時の結び方

※ 網針の糸で作った輪を引き締めた後、その輪をひと結びしたところの上(ループ上)に乗せるように結ぶと、網針で結んだ結び目と同じ形になるのです。

以上を繰り返して、作っていきます。

ポイントは、

  • 段ごとの必要なループの数よりも1ループ少なく作ること
  • 糸端の糸と網針の糸を結んで、他のループと同じ大きさのループを作ること

の2点です。

慣れるまでは、ちょっと難しいかなと思われるかもしれませんが、頑張ってみてください。


あとがき

頑張ってみてください、と書きましたが、実はひつじのまーこはフィレレースで円形に作るのがとっても苦手です。資格を取るために致し方なく作ったもの以外の作品は作ったことがありません。

そう、段の終わりのループを結ぶのが下手なので、そのループだけ大きくなったり、小さくなったり・・・・悲しい(?)、思い出です。