
目の増減を覚えたら、形を作ってみようね。

どんな形?
ハートとか・・・?

いきなりそれは無理!
まずは正方形
正方形を作ろう
レースと言うと、円形を思い浮かべやすいかもしれませんが、まずは、正方形を覚えましょう。
※ 今回は、4×4の正方形を作る説明をしていきます。
作り方
【1段目】
引き糸の輪に、糸をひと結びしてつけ、2目作ります。(赤い線が引き糸、水色の点が結び目。一番左の結び目は、目板を使わず手でひと結びします)
【2段目】
編地を裏返して、最初のループに1目、次のループ(最後のループ)に2目結びます。(図の黄緑のライン。作図の都合上、裏返していない状態で描いてあります) 合計3目結ぶことになります。
【3段目】
裏返して、結んでいきます。ループは3つ出来ているので、初めの2つのループには1目、最後のループには2目結びます(図の黄色い線と点)。合計4目結ぶことになります。
【4段目】
裏返して、結んでいきます。ループは4つ出来ているので、初めの3つのループには1目、最後のループには2目結びます(上図のオレンジの線と点)。合計5目結ぶことになります。
図を見てもらうと、わかると思うのですが、4×4の正方形を作ろうとしているので、4段目を作り終えると、半分作れた状態になります。つまり、これ以上マス目を増やす必要がなくなったので、目数を増やす必要もなくなります。なので、次の段、つまり5段目は・・・
【5段目】
裏返して、結んでいきます。ループは5つ出来ているので、それぞれのループに1目ずつ結んでいきます(下図の赤い線と点)。合計5目結ぶことになります。
【6段目】
裏返して、結んでいきます。図の灰色の点線のように作るためには、目を減らしていかないといけないことが想像できますよね? ですから、この段から、最後の2つのループを一緒に結んで目を減らしていきます。つまり、最初の3つのループには1目ずつ結び、残った2つのループを一緒に結びます(下図の緑の線と点)。合計4目結ぶことになります。
【7段目】
裏返して、結んでいきます。最初の2つのループには1目ずつ結び、残った2つのループを一緒に結びます(下図の青い線と点)。合計3目結ぶことになります。
【8段目】
裏返して、結んでいきます。最初のループには1目結び、残った2つのループを一緒に結びます(上図のピンクの線と点)。合計2目結ぶことになります。
【最後の部分】
図の黒で囲んだ部分の2つのループは、最終段(8段目)が終了した時点では、結ばれていません。でも、正方形にするためには、この2つのループがくっついていないといけませんよね。ですから、最後に目板を使わずにこの2つのループを結びます。
目板があるつもりで網針を使って結んでもいいですし、2つのループに糸端を通してひと結びしてもいいです。どちらのやり方をしても、結果は同じ(のはず)です。
【最初の部分】
1.引き糸に手で結んだところをほどいてから、引き糸を抜きます。
※ 先に抜いてしまうと、手で結んだところに結び目が出来てしまうので、必ず最初にほどいてから抜いてください!
※ 網針で引き糸に結んだ結び目は、正しく結べていれば動きますから、引き糸をはさみなどで切って切り口に移動させれば引き糸が抜けるはずですよ。
2.網針で結んだ2つの目は、引き糸を抜くとほどけて、ただのループになるので、糸端を使って、最後の部分と同じように2つのループを結びます。
これで、正方形が完成・・・のはずです。
今回は4×4の正方形を作る、前提で説明をしたので、8段で終わりましたが、マス目が増減すると、当然ですが、段数は変わります。
そうなると、「どこまで増し目をして、どこから減目をしたらいいのか、わからない!」となってしまいそうな人がいるかもしれないので、くどいかもしれない説明を書いておきます。
【増し目をする段】
- 段の最後のループに2目作ることで目を増していきます。
- 増し目をするのは、作りたい正方形のマス目の数と同じ数の段まで、です。つまり4×4の正方形の時は4段目まで、9×9の正方形の場合は9段目まで増し目をしていきます。
【増減のない段】
- 正方形を作る時は、必ず、増減のない段を1段作ります。
- 作るタイミングは、増し目をする段が終わった時です。つまり4×4の正方形の時は4段目の次の段の5段目、7×7の正方形の時は7段目の次の段の8段目になります。
【減目をする段】
- 減目は、段の最後の2つのループを一緒に結ぶことで1目ずつ減目をしていきます。
- 減目をする段は、増減のない段を1段作った直後から始まります。つまり、作りたい正方形のマス目の数に2を足した段から減目が始まります。4×4の正方形の時は6段目から、9×9の正方形の時は11段目から減目が始まります。
- どのような大きさの正方形を作っていたとしても、減目が終わるのは、ループの数が2つになった時です。
あとがき
ひつじのまーこは、ちょっと頭が固いので、習った直後は、本に載っていた5×5の正方形以外は作れないような気がしていました。増し目を終わらせるタイミング、増減のない段の来るタイミングが、理解できなくて、マス目の数の違う正方形を作れる気がしなかったのです。
でも、幸い、算数は得意な方だったし、そこそこ粘り強さもあるので、最後にまとめたルールを発見し、それからは様々な数のマス目の正方形を作れるようになりました。
もっとも、普通の方なら、ひつじのまーこがやったような検証をしなくても、5×5の正方形の作り方を学べば、どんなマス目の正方形でも作れるようになるんでしょうけど・・・