用具と材料
フィレレースの刺繍をするために、用意して欲しいものは、前回紹介した刺繍枠の他に、
- クロスステッチ用の針、または、スエーデン刺繍用針
- 糸・・・ネットを作るために使った糸が基本ですが、同じ太さの色違いの糸や素材違いの糸、太さの違う糸などでもOK
- ハサミ
を用意してください。
刺繍の種類
今回は、レースのテキストに紹介されているものを中心に、説明していこうと思っています。
が、これら以外にも、ドロンワークやメッシュワークなどで使われるものなど、自由に組み合わせて楽しめます。興味のある方は、色々調べてチャレンジしてみてくださいね。
ダーニングかがり
テネリーフレースなどを手掛けたことのある方なら、形の想像はつきますよね? 当然、かがり方も・・・
1マスに何往復かがるかによって、上の写真のように印象が変わったものが出来上がりますが、当然ながら、やり方は一緒です。
かがり方
ネットの柱になっている糸をなみ縫いするように、針を動かしていくとできます。つまり、上→下→上→下・・・を繰り返していくだけです。
注意点としては、往路と復路で同じにならないようにすることだけです。
絵に描くと、こんな感じ・・・
難しくはないですよね?
ダーニング巻かがり
ネーミング通り、ダーニングした糸に、針の糸を絡めていくかがり方です。
パッと見、ダーニングかがりとあまり変わらないように見えますが、ダーニングと比べるとちょっとぼこぼこして見えますよね?
かがり方
1.往きは、ダーニングと同じように、柱になる糸を上→下→上→下→・・・とかがっていきます。
2.復路は、往きにかがった糸を巻きながら戻ってきます(下図のピンクの線)。この時、地糸(ネットの糸:下図のグレーの線)はすくわず、「1」でかがった糸(下図のオレンジの線)だけをすくいます。
慣れるまで、どこをすくったらいいのかわかりにくいので難しいかもしれませんが・・・、「1」の糸が地糸の上を通っている部分の手前で針を上から入れてダーニングをした糸だけをすくっていく感じになります。
3.2回目の往路は、「1」と反対にかがっていきます。
「1」で「上→下→上→下→・・・」とかがったとしたら、「下→上→下→上→・・・」とかがっていきます。
4.「2」と同様に、往きにかがった糸を巻きながら戻ってきます。この時、地糸(ネットの糸:下図のグレーの線)はすくわず、「3」でかがった糸(下図の紫の線)だけをすくいます。
「3」の糸が地糸の上を通っている部分の手前で針を上から入れてダーニングをした糸だけをすくっていく感じになる点では、「2」と同様です。
地糸はすくわないと言いましたが、最後だけは違います。左端の地糸の下を通して、この段を終了させるようにします。
5.「1」~「4」を繰り返します。
あとがき
ひつじのまーこは、このかがり方がとっても苦手です。今でも、テキストを見ながらやらないと、間違えてしまいます。特に、「4」の工程の左側の針の動きを間違えてしまい、往路の糸がダーニング状にならなくなってしまいます。
個人的意見かもしれませんが、皆さんも気をつけてやってくださいね。