
フィレレースを作るには何がいるか知ってる?

釣り糸・・・じゃないよね?

・・・・・、
フィレレースの道具
フィレレースを始めようという時は、ちょっと、特殊な道具が必要です。でも、ネットで簡単に手に入るので、ご安心を。
網針(あばり)
園芸や漁の網を作ったり、修理したりするために市販されているものと同じものです。
フィレレースは、『漁師の(奥様の)レース』なので漁師さんが使っている道具と同じものを使うんですね。
でも、漁師さんの使う網よりももっと繊細で細かいネットを作りたいという場合には、漁師さんが使っている『網針』では大きすぎるので、改良されたものが売られています。
材質は、竹製、プラスチック製、金属製などがあります。
金属製のものは、強度を生かして細く作られているので、他の材質のものとは異質な形をしています。
目板
ネットの大きさを決めるもので、平たい板のような形をしています。
竹製、プラスチック製、金属製のものなどが売られていますが、自分の好みの幅のものをプラスチックの板や竹などで作ることも可能です。
気に入った目板がなく、作るのもちょっと・・・という場合には、棒針や鉛筆で代用することも出来ます。(が、ひつじのまーこは、平たい板で練習を続けてしまったので、どうも、丸い形が苦手で、上手に作ることが出来ません)
くけ台
糸を掛けるために使います。
※『こて台』でもいい、と書籍には書いてありますが、ひつじのまーこは『こて台』を使ったことがないので、何とも言えません。
机などに付けられるこのようなタイプの
くけ台が使いやすいと思います。
が、ショールのような大きなものを作るようになると、机上くけ台では用を足さなくなります。(かつて、ひつじのまーこがショールを作ったときは室内物干しのねじ部分に糸を引っかけて作りました。要は、糸を掛けられ、安定感を得られるものがあればくけ台にこだわる必要はありませんよ)
くけ台をわざわざ買うことに抵抗があるなら、家の中の糸を引っかけられる場所を探しましょう。そこの近くに座って、編むことが出来るのであれば、どんなところでも構いませんよ。そんな場所を見つけられないなら・・・、次にあげるピンを使ってみてください。
ピン
くけ台を使わない場合、糸を掛けるのに使うこともあります。
※このような用途を想定して、クロバー社の『フィレレース編みセット』の中に3個の画びょうが入っているんだと思います。
糸を掛けるのに使うこともありますが、それ以上に、フィレレースの仕上げのためにピンが必要です。
フィレレースは、編んだだけでは小さく折りたたまったような形になってしまうので、きちんと広げて形を整える必要があります。アイロン台のような台に固定しますが、その時、ピンを使います。
虫ピンのように、頭の小さいピンが使いやすいです。なければ待ち針でも代用できますが、普通の待ち針を使った場合はアイロンを掛けるのはあきらめてくださいね。
刺繍のための道具
フィレレースは、ネットを完成させた後、刺繍をすることがあります。
刺繍をする場合には、以下のような道具が必要になってきます。
刺繍枠
フィレレースで作ったネットは、広がった状態を保ちにくいので刺繍枠でネットを張っておく必要があります。
広範囲に刺繍を施すことになるので、円形の枠ではなく、四角い枠を用意されることを勧めます。
更に言うなら、上記のようなスクロールタイプの枠を用意した方が使い勝手がいいと思います。
ただ、フィレレースを本格的に作り続ける決意がないと、そこそこの値段がするので手が出ないかもしれませんが…
刺繍針
クロスステッチ用の針のように、針先の丸い針を用意してください。
刺繍枠を用意できなくて、台にネットを張って刺繍をする場合は、テネリーフレースの道具の中で紹介した『スエーデン刺繍針』が、使いやすいかもしれません。
かぎ針
必須ではないです。が、フィレレースの作品の縁を細編みなどで飾ろうと思ったら必要です。
本来は、フィレレースの縁は、ボタンホールステッチで始末するのですが、大きな作品になると大変です。かぎ針で始末をした方が、早く、綺麗に(ボタンホールステッチを一定のテンションで作り続けることは、初心者には結構難しいのです)
以上が、フィレレースを始めるにあたって必要な道具類です。
網針、目板などちょっと特殊な道具があるので、敷居が高く感じるかもしれませんが、道具のセットも売っているので、是非、始めてほしいです。