うね編み、すじ編み

うね編みの編地 基礎知識(クロッシェレース)

前回覚えた「細編み」ですが、それと非常によく似た編み方が二つあります。

それが、今回取り上げる「うね編み」と「すじ編み

どんな編み方なのか、それぞれ、見ていきましょう。

うね編み

畑の畝のような編地になるので、このような名前がついたと言われています。

うね編みの編地

編み方

基本的には、細編みと同じ編み方です。ただ、最初に針を入れる場所が、ちょっとだけ違います。

1.下の段の目の、向こう側のループだけに針を入れます。

うね編みの針を入れる所

あとは、「細編み」と同じです。不安な方は、前回の記事をご覧ください。

2.左手にかかっている糸を掛けて引き出します。

3.もう一度、左手にかかっている糸を掛けて、今度は2本のループから一度に引き出します。

うな編みの1目が完成したところ普通の細編みと比べると、針を入れたところが伸びて穴があいているように見えますが、数目編んでいけば目立たなくなるので大丈夫です。

針を入れるところが違うだけで、違った編地が出来上がるなんて、不思議ですよね?

この「うね編み」はアイリッシュクロッシェレースで、葉を編む時などによく使われるので、アイリッシュクロッシェレースにチャレンジしたい人はマスターしてくださいね。

すじ編み

すじ編み」は、うね編みと本当によく似た編み方をします。というより、基本的な編み方は全く一緒です。ただ、表側に「すじ」が出来るように編むという点が違うだけです。

2種類あるの?

「すじ編み」というのは、

表側に「すじ」が出来るように編む

編み方です。

なので、表側を見ながら編んでいる時は、「うね編み」と同様に編めばいいので、下の段の向こう側のループに針を入れて編みます

うね編みの針を入れる所

ただ、平編みの場合は、次の段を編む時は、編地をひっくり返して、裏を見ながら編むことになりますよね? となると、下の段の向こう側のループを拾ってしまうと、表側に「すじ」が出来ず、手前(裏側)に「すじ」が出来てしまいます。なので、裏側を見ながら編む時は、下の段の手前側のループに針を入れて編みます

すじ編みで戻る時に針を入れる所

ここで、問題です!

円形モチーフを編む時のように、毎段表を見て編んでいる場合は、どうなるでしょう?

正解は、表側にスジが出来るように編まなければいけないので、下の段の向こう側のループに針を入れて編むです。

 

簡単でしたね。でも、編み上がったものを見てもらうと・・・

往復しながら編んでいくと、こんな風になり、

往復で編むすじ編み

同じ方向に編んでいくと、

同じ方向に編むすじ編み

こんな風になって、すじの様相が全く違ってきます。

でも、どちらも、表側に「すじ」が出来ているので「すじ編み」で間違いではありません。

編み方

念のため、編み方をまとめておきます。

【平編み(往復編み)の場合】

1.(1段目=表側):下の段の目の、向こう側のループだけに針を入れて、細編みを編みます。

2.(2段目=裏側):1段目の手前側のループだけに針を入れて、細編みを編みます。

 

【輪に編む(往復しない)場合】

1.(1段目=表側):下の段の目の、向こう側のループだけに針を入れて、細編みを編みます。

2.(2段目=表側):1段目の向こう側のループだけに針を入れて、細編みを編みます。

編目記号

最後に、とても残念なお知らせがあります。

今回取り上げた「うね編み」と「すじ編み」。編目記号は一緒です

」または「✖」の下に「_」がついているだけです。では、両者をどのように区別するかというと、

毎段同じ方向に編む場合は → すじ編み
往復編みの場合で、コメントが書かれていなければ → うね編み
往復編みの場合で、「すじ編み」と書かれていたら → すじ編み

となっています。細編み記号の下に棒線がある場合は、周囲のコメントをきちんと確認するようにしましょうね。


あとがき

ひつじのまーこは、「うね編み」と「すじ編み」と、今でも、ごっちゃになってしまいます。特に、平編みの時の偶数段(裏を見て編む時)は、恐怖です。

今回の記事も、テキストで確認しながら、書きましたが、皆さんは、覚えてくださいね☆彡