レース針

レース針/ペンE 基礎知識(クロッシェレース)

いろいろなレース針(かぎ針)

今日は、クロッシェレースの道具、レース針について、ちょっと見ていきたいと思います。

昔ながらのレース針

私が編み物に興味を持ち始めた中学生の頃は、こんな針しか見当たりませんでした。

カギ部分も、持ち手部分も、全て金属でできています。

 

ひつじのまーこは、毛糸用のかぎ針10本、レース針7本、はさみも入ったセットを持っていますが、これは、正直、最近では一切使いません。

良く使っていた頃は、レース針の方ではなく、かぎ針の方を使っていたのですが、

編む時に糸とかぎ針がこすれるような音を感じます。

それが、ひつじのまーこには不快でした。

毎回、音がするわけではないので、
「手汗のせいかなぁ」
と、分析し、なるべく手汗をかかないように寒いところで編むようにするなどの努力をしていました。

レース針の方は、かぎ針ほど音がするわけではないのですが、どうもトラウマが消えず、いつも鳴っているような気持ちになってしまいます。

今では、このような欠点を補うべく、表面加工が変わったようで、いやな音はほとんどしません。が、トラウマというものは影響が強いもので、やはり使うのをためらってしまいます。

 

また、この針、見ていただけばおわかりでしょうが、とても細いです。

ひつじのまーこがレースを編むときは、一度始めると、ほとんど休憩もせずに、一日中編みます。すると、この細さが、問題になります。

一日中編んでいれば、どんなに良い針を使っても、手は筋肉痛になります。なりますが、

この金属の針を使ってなる筋肉痛は、他の針のそれと比べまでもなく辛いです。

手を開くのもつらくなるなんて時もありました。

 

この二つの理由のために、金属製の針は、あとりえ游心では余り登場しません。

でも、

場所を取らず、軽量で、持ち運びにはgood

ですよ。

クロバー レース針 ペンE

まずは、こちらをご覧ください。

昔ながらのものと比べると、持ち手が少しリッチなっています。

持ち手部分が広くなっているので、長時間持っていても疲れにくいです。
嫌な音もしません。

が、

持ち手部分が大きすぎる

気がします。また、

平べったい形なので、手との馴染みが悪い感じもあります。

しかも、カギ針部分の金属が、昔ながらのかぎ針と変わったためだと思うのですが、

強度がないです。

 

現に、ひつじのまーこは2本ほど、カギと持ち手の間の部分を曲げてしまい、手で直しました。(もっとも、元通りというわけにもいかず、今でも、気にしないでいられる程度に曲がっています)
ひつじのまーこが怪力だから」ではないと思います。

クロバー レース針 アミュレ

ひつじのまーこは持っていないのですが、こんなレース針も発売されました。

特徴は、持ち手の一部が三角鉛筆のようになっている点です。

持ち手の一部分だけが三角、その他の部分は楕円形になっているため、一番編みやすい持ち方が出来ます。

かつ、

滑りにくい材料で作られているので編みやすい。

ようです。(実際に使ったことがないので、真偽のほどはわかりません)

見る限り、金属性の針と同じような感覚で持つことができ、手が痛くなりにくい針という感じです。

使い勝手もよさそうで、購入してみようかと真剣に考えた時期もあったのですが…、

やめました。

今持っている、「ペンE」で十分満足していますし、レース針ばかりあってもねぇ・・と思ったからです。

レース針の選び方

他にも、調べてみると、様々なメーカーからレース針が発売されています。

  • 見た目のかわいいもの
  • 様々なものがセットになっているもの
  • カラフルになっているけど昔ながらのもの
  • 両端が違うサイズのかぎ針として使えるもの

などなど・・・、

見れば見るほど、悩みますよね。

実際に、以前、レース教室の講師をしていたとき、生徒さんから、「どのレース針が良いですか?」と、聞かれたことがあります。

そのときは、「お好みで、お好きなものを」と答えたのですが、

 

どのレース針にも、良い点があれば悪い点がありますし、ひつじのまーこがいいと思っても、人によってはそれが不愉快という場合もあります。

ですから、絶対にこれがお勧め、というものはありません。

 

「でも、本当に初めてで…、何を基準にしたらいいのかもわからない」

という方は、一番安い針を1本だけ購入してみてください

あるいは、本当の初心者の場合は、どこかの体験会などに足を運ばれるでしょうから、そこで使ったものを購入してみてください。

最初に手にした道具が一番手に馴染むものですし、レース針によって作品の出来が変わってくることはないので、余り深刻に考えず、目の前に現れた針を使ってみてください。

 

使ってみると、自分の中に何か基準らしきものが生まれてくるはずです。

「この針気に入った。使いやすい」

とか、

「どうも、手が滑る」

とか。

その頃には、別の号数で作りたい作品があらわれてきているはずです。別の号数を買う時、あなたの中に生まれた基準をもとに、選べばいいのです。同じ種類のレース針、あるいは別の種類のレース針を・・・

もし、その時、気に入った形がハッキリしてきたという自信があったら、セットで購入してもいいかもしれません。

 

同じ号数の針が2本になるのが嫌ですか?

だったら、割高感はあっても、必要に応じて1本ずつ買い足していってください。結構、セットで購入しても、この号数は全く使わないなぁ、というものもあります。たぶん、金額的には大差ないかと思います。

 

針はあくまでも道具。
道具がそろっても、やる気が出なければ作品は出来ません。
あなたのやる気を出させてくれる道具、レース針を選んでみてください。