
前回の記事で、触れた洋書『Floral Crochet』について、今回は書いていこうと思います。

この本に興味があるなら、記事の最後にリンクがあるよ★
見てるだけで気分があがります!
この本は、クロッシェレース本の中でひつじのまーこが、気に入っている本の一つ。
というのも、題名にある通り、お花をテーマに作られたドイリーやモチーフがたくさん載っているんです。オーソドックスなバラのモチーフを始め、デイジー、パンジー、忘れな草、カーネーション、アスター、アネモネなど、様々なお花のモチーフがあり、それらがドイリーやテーブルクロス、ベッドスプレッドやグラスカバー、ランチョンマットなどに仕立てられています。
中には、日本人のひつじのまーこ的には「それって違う花じゃないの?」と言いたくなるようなものもありますが、どの種類の花なのかを問わなければ、どれも素敵です。
同じものをたくさん作ることに抵抗のない方には、挑戦したくなるような作品ばかり!
是非、一度、覗いてみて欲しい本です。
残念なところもあります・・・
とは言え、パーフェクト!という訳でもありません。
この本、実は、作品の写真が白黒です。なので、様々な花のモチーフがどんな色で作られているのかは、作り方を読んでいかないとわかりません。
今回、JW-CADの操作にはまって、ほぼ全作品を編み図にしてみたので、思った以上にカラフルな糸を使用していることに気づきました。
例えば、”Pansy Doily”という名前の作品。
こんな感じで、布にパンジーのモチーフのついたエジングが施された作品なのですが、今回編み図を描こうと編み方の英文を読んでみたら・・・
パンジーのモチーフ(上記写真の赤丸)の花びらの中、紫色の糸で編まれていたんです!!!!
ひつじのまーこは、この本を手に入れてから何年もの間、このモチーフの花びらは真ん中が空洞になっていると信じていました。だって、背景の黒と遜色のない黒い空間になっていたから・・・
実際に編んでみると、モチーフ部分はこんな感じになります。
想像以上に可愛い感じのモチーフでした。(配色の趣味は、ひつじのまーこのとは、ちょっと違うけど・・・)
他にも、薄い黄色や淡いピンクなどの糸で編まれている部分は、写真では白糸と区別がつかないので、一色で編まれているとしか思えなかったのですが、実は、細かく糸替えをして、カラフルな作品だったというものも結構ありました(下の写真の作品もまさにそれ)。モッタイナイ!!!!
実は、突っ込みどころも・・・
こういうハンドメイド本にありがちなのですが、誤植、 ございます!
印刷が薄れて、”sc(=Single Crochet、細編み)”の”c”が消えてしまっていたり、繰り返しの回数が間違っていたり、細編みで始まる段の立ち上がりの鎖1目についての記述が書いてあったりなかったりなど・・・
初心者だと混乱してしまうかもしれませんが、洋書を買って読もうなんて人は、多少なりともかぎ針編みやクロッシェレースに馴染んできているはずなので、決定打になるほどの誤植ではありません。
ただ、巻頭の作品のモチーフのアップの写真・・・・編み方が間違っています! 一か所四つ巻長編み目が欠けています。隣のページにはこれをつなげてベッドスプレッドにした写真も載っているのですが、そちらのモチーフは正しく編めているのに、アップの写真だけ間違って編んでいる・・・
なぜ、この部分を選んで撮影してしまったのでしょうか?
出版・販売されるまで、誰もこの間違いに気づかなかったのでしょうか?
とっても気になります。
が、全体的には素敵な本なので、是非、一度ご覧になって、気に入ったらチャレンジしてみてくださいね。
あとがき
残念ながら、今は紙の本はなく、電子書籍だけになってしまったようです。それでもかまわない方は、下記リンクからどうぞ。