クロッシェレースって何?
クロッシェレースの定義(あとりえ游心流)
クロッシェレースとは、どういうものをいうのでしょう?
人によって、定義は違うでしょうが、あとりえ游心では、
なので、あとりえ游心では、以下のレースをクロッシェレースとして扱っています。
- 方眼編み
- パイナップル編み
- モチーフ編み
- アイリッシュクロッシェレース
- ブリューゲルレース
さて、皆さんにあまり馴染みのないレースの名前も出てきたかと思いますので、それぞれについてもう少し詳しく見ていきましょうか。
クロッシェレースの種類
まずは、馴染みのあるものから見ていきましょう。
方眼編み
名称通り、方眼状に編んでいくレースです。主に、長編みと鎖編みで作っていきます。
簡単な編み図は、クロスステッチの図案が白と黒で現わされている感じになります。ただ、少し複雑なものになると白でも黒でもない灰色と言えるような編み方をする部分も出てくるので、全く同じとはいきません。
もちろん、ちょっとした工夫をすれば、カーブ部分を滑らかに編むこともできるので、円形のドイリーなども作ることが出来ます。(右図参照)
パイナップル編み
編みあがったものが、パイナップルのような形に見えるのでこのような名前になりました。
ネット編み、パプコーン編みなどの入れ方を工夫することで、様々なパイナップルを作り出します。
ちなみに、ひつじのまーこは、個人的にこの編み方が嫌いです。

だって、同じことを正確に繰り返さないといけなくて、気が抜けないんだもん!
それに、パイナップルの形、あんまり好きじゃないんだもん!
モチーフ編み
小さなモチーフをつなげて、大きな作品を作ります。
モチーフは円形が多いですが、四角、三角、オーバル、星形など様々です。
モチーフのつなぎ方も様々です。
モチーフを編み終わってからつなぐ場合は、ネット編みでつなぐ、針で巻くようにかがるなどの方法を使います。が、モチーフを編みながらつなぐこともできます。
また、最近では、「連続編みモチーフ」という技法も出てきて、出来上がりはモチーフ編みのように見えるのに、糸を切らずに編んでいくこともできるようになってきました。
アイリッシュクロッシェ
モチーフ編みと同じように、様々なモチーフを作り、それらをつないで大きな作品にしていきます。
ただ、平面的なモチーフ編みと比べると、立体感のあるレースです。
アイルランドで盛んに作られていたためにこの名前がついています。が、同じアイルランドでも地方によって微妙にテクニックが違っています。(コードを入れる入れない、とか、バラの花びらの作り方とか…)
バラ、リーフ、シャムロック、ブドウなどがモチーフとして入っている点が特徴で、基本的には白糸で作るとされています。
ブリューゲルレース
ボーゲンレースとも言われます。
スキーでボーゲンをしたときのように、太めのラインが作品の中を途切れることなく流れているところが特徴です。
日本ではなかなか見ることのできないレースですが、海外の作品を見ると、これぞレースという印象を抱きます。
以上、それぞれのレースについて簡単に説明してみました。
今後、テクニックを説明するときに、各レースについてより詳しく書く機会もあると思います。今回の説明では消化不良だったという方は、ご自分で調べるか、今後の記事にご期待ください。