ボビンレースとは

ボビンレースのイメージ画像 基礎知識(ボビンレース)

ボビンレースって、何?

クラシックレースに興味のある方なら、ほぼ、見たことのあるレースのはず。たとえ、興味がなくても、クラシックレースと聞いて想像するレースが、ボビンレースだと思っていただいても、ほぼ間違いないと思います。

そのくらい、有名なレースなのですが、意外に知らないことも多いものです。

その辺り、ちょこっとだけ、紹介しましょう。

歴史

ひつじのまーこには、歴史は語れません! なので、レースのテキストに載っていることを、簡単にまとめて書いておきますね。


紀元2~3世紀のエジプトの遺跡から、糸を巻いたボビンとレースが発見されているそうです。

 

13~14世紀には、ブレードという形でパリやイタリアで作られていたようです。

紀元3世紀のエジプトから、13世紀までの歴史については詳しくわかってはいないようです。エジプトのものが波及したのかもしれないし、全く違うところからヨーロッパに波及したのかもしれません。あるいは、ヨーロッパで独自に派生したのかもしれません。

 

15世紀末ピローが生み出されて、それまでとは違う組み方ができるようになったと伝えられているようです。

 

16~17世紀、ルネッサンス時代になって盛んに作られるようになりました。それも、王室の室内装飾、貴族のカラー、ストール、扇、ブラウスなどの服装品が作られました。

ニードルポイントレース同様、初めから糸だけで作られるレースなので、自由にデザインすることが出来る点が愛好された理由と考えられています。

 

産業革命により、機械レースが登場し、この機械レースが手作りのものと遜色のない出来になったことで、最近ではかつてほど手で作られることはなくなってきました。

ボビンレースの種類

この辺が、ひつじのまーこにはよくわからないのです。

クラシックレースの展示会に行って様々なボビンレースを目にすることもあるのですが、どこが違うのか、わからないのです。もちろん、大きく分けることは、それなりにできるのですが、グレーゾーンが多いような・・・。だから、歴史と同様、テキストに載っていることを書きますね。


トーションレース(Tochon lace)

幾何学的な模様や、繰り返しの模様が多く、基礎的な感じのするレースです。

出来上がったものは、縁飾りやインサーションとして用いられることが多いです。

バンシュレース、フランドルレースなどが含まれますが、多くが、作られた地方の名前を取って呼ばれています。

クリュニーレース(Cluny lace)

曲線で模様をあらわし、同時に模様の地の部分も作っていくレースです。

ひつじのまーこが学んだテキストには、トーションレースとは別物として扱われていましたが、クリュニーレースの一部をトーションレースとして分類する場合もあるようです。

トーションレースと比べると、曲線部分が多くなるため、中級者向けのレースという感じがします。(個人的に)

出来上がったものは、縁飾りに用いられることが多いようです。

ホ二トンレース(Honiton lace)

英国ではじめられたレースです。

模様の輪郭を作り、地模様は後から埋めるように作っていくので、自由な形の模様を作り出すことが出来ます。

名前の由来は、英国のデヴォン地方で作られていたレースを仲買業者がホニトンの町に集荷してから出荷した為に「ホニトンからの積荷」と呼ばれていたのが、のちにホニトンレースと呼ばれるようになった、とWikipediaに載っていました。

その他のボビンレース

テキストには、以上の3つのレース(トーションレース、クリュニーレース、ホ二トンレース)しか載っていなかったのですが、他にも、ボビンレースとして紹介されるレースがあります。

ひつじのまーこが、耳にしたことのあるレースだけ、とりあえず載せておきます。

  • ロシアンレース
  • ヴェネツィアレース
  • ブリューゲルレース
  • バックスポイントレース

それぞれの特徴については、境界線がいまいちわかっていないひつじのまーこには説明することが出来ません。興味のある方は、ご自身でリサーチしてみてください。

 


あとがき

ボビンレースについては、講師資格や指導員資格を取得する際にあまり触れられなかったので、ひつじのまーこは、苦手分野です。

ボビンレースは、愛好者が多く、専門的に学習されている方も多いです。ので、由来や分類、作り方などの詳しい説明は、そういった方々に譲りたいと思います。

多少でも、ひつじのまーこに期待されている方がいらっしゃったら、本当に申し訳ないのですが・・・、ご了承ください。