バテンテープのとじ付け
バテンテープの扱い方
詳しくは前々回の記事をご覧ください。
バテンテープの仮固定
詳しくは前回の記事をご覧ください
しつけをする
待ち針でとめたバテンテープを、しつけ糸を使って台紙に固定していきます。難しくはないのですが、ちょっとしたポイントがあるので、それをご紹介します。
必要な用具
必要な用具は、ご想像通り
- しつけ糸
- 縫い針
- ハサミ
です。
ハンドメイドに興味がある人なら、手元にある道具ばかりですから、それを使ってくださいと言いたいところですが・・・注意点が一つ。
「しつけ糸」は、教室では白を用意するように言われると思います。理由は、バテンテープの中やかがりの中にしつけ糸が残っても大丈夫なようにするためです。なので、白以外(例えば、黒)のバテンテープを使用した場合は、そのテープの色と同じ色のしつけ糸を使うように言われます。
しつけ糸は皆さんが感じている以上に毛羽立ちます。特に紙の中を何度もくぐらせるため、布をしつけする時よりも毛羽立ってしまいます。そして、この毛羽立った細かい糸が、かがりの中に入り込んでしまうのです。だから、「白」という訳です。
始めと終わり
手縫いをする時、糸が抜けないように結び目を作ると思います。が、このしつけの時は、必ずしも必要ありません。というより、作らない方がいいでしょう。
大きい作品の時はそれほど気にならないと思いますが、小さい作品の場合、結びがくる位置によっては、台紙が微妙にゆがみます。すると、当然ながら、かがりもゆがみがちです。
また、しつけ糸を外すときに、結び目があるとそこにハサミを入れて切りたくなりますし、その際に台紙も一緒に切ってしまうなんて心配も・・・(ひつじのまーこだけかもしれませんが)
ですから、出来れば結び目を作らずに始め、結び目を作らずに終わるようにしましょう。
1.裏から針を入れ、テープを横切るように表から刺して再び裏に針を出したら、糸端が5cmぐらいになるまで引きます。
2.最初に裏から針を入れたところに再び刺し、針を表に出します。
これだけで、結び目の代わりをしてくれます。
終わる時も同様で、終わりたい位置で、最後に針を刺したところと同じところに針を刺すだけです。
結び目を作るより簡単でしょう?
しつけの仕方
そんなの分かっている! っていう声が聞こえそうですが、
バテンテープは、幅があります。なので、通常のしつけのようにぐし縫いするだけだと、テープが左右にずれてしまう心配があります。このようにならないように、テキストなどには、テープの左右の端にそれぞれしつけをするように書かれています。
が、少しでも早くかがりをやりたいひつじのまーこは2本もしつけをしていられません。ので、斜めにしつけをしていきます。どういうことかというと、下の写真の黄色い線のようにしつけをします。
針をテープの「右から入れ、左から出す」
これを繰り返すと、黄色い線のようにしつけをすることが出来ます。
でも、角や重なった部分を固定するためにひつじのまーこは針の入れ方を変えるので、必ずしも「右から入れ、左から出す」わけではありません。糸が斜めに渡るように「左から入れ、右から出す」こともあります。
要するに、糸が斜めに渡るようにしつけをしていきます。推奨されているやり方ではないですが、とりあえず支障なくかがれますよ。
角、重なっている部分のしつけ
角や、複数のテープが重なっている部分は、その状態をキープするようにしつけをします。
複数のテープが重なっている部分については通常のしつけと同様に縫うだけで、状態をキープできるので問題はないでしょう。
でも、角の部分は、一生懸命倒したり開いたりして形を整えたのに、しつけを終えて待ち針を抜いたら、形が崩れてしまったなんてことになりかねないので、注意が必要です。
つまんだ部分を倒しただけのところは、倒した部分が浮き上がらないように押さえるように針を入れます。
見えにくいかもしれませんが、三角の下の方に小さく斜めに糸を渡しています。こんな風に、針を入れていくといいでしょう。
つまんだ部分を開いたところも同様に、開いた部分が戻っていかないように針を入れます。
角を作った時に刺した待ち針を抜いていますが、角の部分のテープが浮いていないのが確認できると思います。開いた部分の左右を固定するように少し細かく針を入れています。
角の部分のしつけの仕方は、決まったやり方があるという訳ではありませんから、待ち針を抜いても形が崩れないように、慎重に針を入れ、固定するようにしてください。
あとがき
以上の注意点に気をつけながら「しつけ」をしたら、いよいよ「かがり」と行きたいところですが、もう一段階あります。
次回は、「巻かがり」について説明します。