くもの巣かがり

基礎知識(バテンレース)

くもの巣かがり

くもの巣かがり』は、バテンレースに限らず、多くのレースで使われるかがり方です。

放射線状に張った糸(柱ともいう)に、中心からかがっていくもので、確か、テネリーフレースの時にも説明をしたと思います。

かがり方は、大差ないのですが、糸を放射線状に張る過程などに、バテンレースならではの工程があるので、説明していきますね。

糸(柱)の張り方

糸(柱)の数

多くの書籍では、8本作る前提で、説明がなされています。が、好みで、4本や6本に減らしてもいいですし、10本に増やしても構いません。

くもの巣状にかがる時に自分がやりやすい本数を柱として作ればOKです。

でも、(テネリーフレースの時に感じたかもしれませんが)本数が少ないと綺麗な円形にかがるのが難しいですし、本数が多すぎると中心部がもたつきがちになってしまうので、慣れないうちは8本にすることをお勧めします。

柱の数を奇数にしても、もちろんOKです。その際は、これから説明する柱の作り方のように柱を作ることが出来ません。今回は混乱を避けるために奇数で柱を作る説明はしませんから、後日(だいぶ先になると思います)の説明を待たれるか、ご自分で試行錯誤してチャレンジしてみてください。

糸(柱)の張り方(1)-糸を絡める方法

1.くもの巣かがりをしようと思っている空間を、頭の中で8等分します。つまり、針をどのあたりに刺せばいいのか、目安を作ります。

もし、型紙を用意する段階でくもの巣かがりをする場所を決めているなら、図案を描くときに、8等分するための線を描いておくといいでしょう。

図案に柱の案内線を描く

このように描いてあれば次にどこら辺に針を入れれば綺麗に8等分できるか悩まずに作業をするめることが出来ます。

2.空間の一番下から始めるので、そこ(下図の「1」)から糸を出します。

柱になる糸を渡す順番

3.上の図の番号に従って、針を刺していきます。その際、すでに糸が張られている場合は、張っている糸に針の糸を2回ほど絡めながら進みます。

例えば、「2→3」へ移動する場合、「1-2」の間はすでに糸が渡っていますから、「1-2」に渡っている糸に2回針の糸を絡ませてから、「3」の位置に針を入れます。
そして、「3→4」へ移動する時は、中心から「3」までの間だけ糸が渡っている形になっているので、中心と「3」を結ぶ糸に針の糸を2回絡ませます。中心から先は何もないので、何もせず「4」に針を入れるのです。

この辺りの説明は、言葉よりも、実際にかがっているのを見ていただいた方がわかりやすいかと思い、動画を作りました。3種類のくもの巣かがりの動画がありますが、全ての動画の最初に、この糸(柱)の張り方の説明が入っているので、参考にしてみてください。

4.「8」の位置に針を刺した後、2回糸を絡めたら糸を張る工程は終了です。

この時「1」の位置から中心まで渡っている糸(柱)には、他の糸(柱)のように糸が絡んでいない状態になっています。が、これで正解です。くもの巣かがりをこの糸(柱)のところで終了させ、そこからテープまで移動する時に糸を絡め、他の糸(柱)とのバランスを保つのです。

糸(柱)の張り方(2)ー糸を絡めない方法

先ほどのやり方では、柱になる糸をしっかりさせるために、2回ずつ糸を絡めましたが、今回のやり方は、糸を絡めない方法です。

1.どこから始めても構いませんが、8等分したいずれかの地点から糸を出します。(下図「1」

2.反対側に針を入れ、バテンテープの縁をかがりながら、反時計回りに次の点に移動します。(下図:茶色と2→3の矢印

3.移動したところの反対側に針を入れ、同じようにテープの縁をかがりながら次の点まで移動します。(下図:黄色と4→5の矢印

糸を絡めない柱を作る方法の順番の説明図

4.同じことをもう一度繰り返します。(上図:緑と6→7の矢印

5.移動したところから、中心まで糸を持っていった(上図:水色の矢印)ら、そのままくもの巣かがりを始めます。(上図:オレンジの矢印

 

このやり方で、糸(柱)を張ると、数が奇数になります。

柱部分に糸を絡めていないので、緩んだり、張りすぎたりして少々柱が不安定になるところがデメリットといえるかもしれません。

でも、ダーニングをする時には、上下上下を繰り返すだけなので気楽にかがっていけるというメリットもありますし、何より、糸を絡める方法より簡単ですよね。

 


あとがき

今回2つの方法を紹介しましたが、いずれの方法で作ってもOKです。どちらかの方法の方がより好ましいということはありません。

といいながら、ひつじのまーこは、最初に紹介した方法でしか作りません。理由は、デメリットとしてチラッと紹介しましたが、張った糸が緩んできてしまうのです。緩むのが気に食わないひつじのまーこは、張りすぎてしまって、最終的に突っ張ったような感じのくもの巣かがりになってしまうので、糸を絡めない方法は使わないのです。

これはあくまでも、ひつじのまーこ個人の問題なので、皆さんはお好きな方法で作ってみてくださいね。