ダブル&シングル+トリプル
このかがり方は、どのような名称で呼んだらいいのでしょうか・・・?
出来上がったものをご覧いただくと、二重ラインのネットのようになるのですが、かがり方を名称に取り入れようとすると、上のような名称になります。
今回は、写真で確認しやすいように少し太めの糸を使用しているので、あまり繊細さを感じませんが、細い糸でかがると素敵な仕上がりになります。
早速、かがり方を説明しましょう。
1.左から右にかがる時は、ダブルをかがった時のように、ボタンホールステッチ2つをペアにして等間隔にかがっていきます。
バテンテープにかがる際は特に、ペアになっている2つのボタンホールステッチが接するように並べてかがりますが、次の段で、ペアの間のループにボタンホールステッチを3つかがるので、ペア同士は少し離してかがります。
2.右から左にかがる時は、大きいループ(ペアとペアの間のループ)にボタンホールステッチを3つ、小さいループ(ペアの2つのボタンホールステッチの間のループ)にボタンホールステッチを1つかがります。
大きいループにかがる3つのボタンホールステッチは接するようにかがります。1つだけかがるボタンホールステッチと、3つセットになっているボタンホールステッチとの間は適度な幅のループを作るようにかがります。
3.1~2を繰り返してかがっていきます。
ボタンホールステッチが、2つまたは3つセットになっているところに針を入れる時、慣れないと糸を割ってしまいがちです。気をつけてかがってくださいね。
ネット状になるかがり方の一部を紹介してきました。
一部は違いますが、基本的にはボタンホールステッチだけでこんなにも雰囲気の違うかがりが出来ます。なんか不思議な感じがしますよね。
ここからは、これらのネット上になるかがり方をやってみようと思ったときに、ちょっとつまずきそうな点について取り上げていこうと思います。
「ネットかがり」をするためのポイント
開始位置
かがりをしたい空間の上から下にかがっていくので、上から始めます。
左右については、行きも帰りも同じかがり方をするものであればどちらでも構わないのですが、左から始めるのがいいでしょう。
つまり、左上からかがり始めれば間違いないと思ってください。
始めたいところから1㎝程離れたところに針を入れ、巻かがりの開始と終了時と同じように糸始末をしながら始めます。
バテンテープに針を入れる時のゆるみの量
バテンテープは等間隔になるようにすくい、ボタンホールステッチをしていきますが、ループがバテンテープとほぼ平行に糸が渡るようにゆるみを持たせます。
これは、シングルの時だけでなく、先ほど紹介したようなちょっと複雑なかがりの時もこの程度のゆるみで始めるとやりやすいと思います。
ただし、かがり方によって、「等間隔」の幅は変わります。(例えば、先ほど紹介したダブル&シングル+トリプルの時は、上の写真の1.5倍から2倍ぐらいの間隔をあけた方がいいでしょう)
端のやり方
左右のバテンテープにも、ボタンホールステッチと同じやり方(上から下に針を刺す)で針を入れ一度抜きます。このままだと、最後のループが不安定なので、今入れたところより少し下に針を入れ・・・
引き締めます。
次の段のループが、この位置から始まっても大丈夫な場合は、そのまま戻っていきますが、
もう少し下から始めた方がいい場合は、バテンテープの縁を巻かがりをしながら移動してから戻るようにします。
移動の仕方
かがりの途中で移動しなければいけない時は、「巻かがり」の移動の仕方で説明したように移動していきます。
最終段のやり方
やり方としては2通りあります。
1.ボタンホールステッチをしながら、バテンテープに止めていく方法
このやり方でやると、写真の青い線のように糸が渡ります。バテンテープの下の縁にだけ糸が渡るような感じになりますが、ぎりぎりまでかがることになるので、表から見た時にバテンレースの空間にレースをはめ込んだような印象に仕上がります。
2.バテンテープの縁を移動しながら、巻かがりでループをとめていく方法
このやり方でやると、写真の緑の線のようにバテンテープに糸を巻くことになります。ループをとめる位置を間違えるとネットがゆがんでいるような印象になってしまうので、注意が必要です。が、ジャストな位置でとめることが出来ると、カチッとした感じに仕上げることが出来ます。
どちらのやり方でもOKなので、お好みのやり方でとめていってください。
かがり終わりの糸始末
バテンテープを巻かがりをした時と同様に糸始末をします。
忘れてしまった方は、巻かがりの開始と終了時をもう一度読んでみてください。
あとがき
ネット状になるかがりと、それをかがる時のポイントについて簡単に書いてきました。
初めてやってみようという方には少し、難しかったかなぁと心配ですが・・・
今回の記事を書くにあたって、一応動画も撮影しているので、気力があれば動画もYou Tubeにアップするかもしれません。動画編集は結構大変なので、あまり期待しないで欲しいのですが・・・