ひつじのまーこがバテンレースを習っている頃から、バテンテープは手に入りにくいアイテムでした。近所の手芸店では当然置いてないですし、ネットで購入しようにも、なかなか見つけられませんでした。
その頃、販売していたサイトの一つは閉鎖されてしまいましたし、今でも販売しているサイトは手に入るテープの種類が極端に少なくなってしまっています。
なので、バテンレースをちょっとやってみたいな、と思ってもなかなか手を出せないような環境になってしまっています。
でも、ご安心ください。バテンテープが手に入らなくても、楽しむことが出来ます。今回は、その方法をお教えしましょう。
バテンテープの代用品
リボン
バテンテープを、「0.5~1㎝の幅がある細長い紐」と考えたら、プレゼントなどにかけるリボンが、代用品として使うことが出来ると想像できますよね。
ただ、一つだけ問題があります。
上の写真にあるように、バテンテープには、両サイドに硬い糸が入っていて、これを引くことでカーブを作れます。が、リボンにはこのような糸が入っていません。
となると、こんな風に
サンプラーのように、直線的なデザインのものを作る時ぐらいしか使えないと思われるかもしれませんが・・・そうとも言えません。ちょっとした手間をかければ、リボンでもカーブのある作品に使うことが出来ます。
まず、リボンの縁をなみ縫いします。そして、それをバテンテープの硬い糸のように引くと、
こんな風にカーブを作り出せます。
もちろん、バテンテープのようにフラットにはならず、カーブの内側はギャザーが寄って波打ってしまいますが・・・
それでも、とにかく、バテンテープの代用品として使うことはできます。
考えようによっては、色や幅などの種類の少ないバテンテープと比べると、リボンは、幅も色も選び放題! 自分のイメージしたデザインを実現しやすいかもしれません。
コード類
他にも、バテンテープの代用品があります。市販されているコード(きんちゃく袋などに使われている紐など)も使えます。
多少、幅や厚みが気になるかもしれませんが、バテンレースの親戚と思われるニードルポイントレースでは、輪郭線に糸を大量に入れて、盛り上げるような表現もあるくらいですから、大した問題にはならないはずです。
ただ、厚みがある分、バテンテープを型紙に固定したような方法では固定することが出来ませんが・・・
とにかく、代用品として使えます。
同じように考えると、自作のコード類も使えます。
編み物をやったことのない方は、『自作のコード』と言われてもどんなものか想像つかないでしょうが・・・
例えば、
- エビコード
- 鎖編みに引き抜き編みを施したもの
- 鎖編みに細編みを1段だけ編んだもの
- 二重鎖
- むかで編み
など、編み物の世界では紐状に編む方法が山ほどあります。これらの全ての自作コードをバテンテープの代用として使えます。
そして、リボンと違い、これらのコードは多少なりとも伸縮性があるので、特別なことをしなくても、ちょっとしたカーブぐらいなら沿わせることが出来ます。
中でも、エビコードは、『ルーマニアンマクラメ』では、バテンテープを使わずにエビコードを用いるくらいなので、代用品としては優れていると思います。(あくまでも、個人的見解ですけど・・・)
ということで、今回、バテンテープの代用品として、個人的にお勧めするエビコードの編み方を動画にしました。撮影者(ひつじのまーこ本人です)の技術的な問題のため、肝心な部分が良く見えないという難点はありますが、編み方を全く知らない方には多少なりとも役立つと思います。良かったら、ご覧になってください。
あとがき
バテンテープの代用品を用いるメリットは、なんと言っても、かがる糸にマッチしたものを選べる点でしょう。
バテンテープは、ひつじのまーこが知る限り、現時点では「白」か「黒」のものしか手に入らないので、色糸を使ってかがった時に輪郭線が際立ってしまいます。
が、自作のコードを使えば同じ色を用意することも出来ますし、市販のリボンやコードを使ってもほぼ同色のものを使うことが出来ます。
ただ、代用品を使うと、バテンテープとは違った方法で型紙に固定しなければいけなかったりなど別の問題が出てきます。次回は、この辺の話をしていこうと思っています。お楽しみに!